早朝の出来事

小雨降る中
月忌回向のお手伝いで九州へ行きました。

午前7時30分
最初のお宅へ到着です。

「いくらでも早くていいから
　　とにかく朝早く来てください」

リクエストに応えて頑張ります。
でも、こんなに早くていいの？

「あとの時間が有効に使えるから」

お経の後
お茶を飲みながら談笑します。

お坊さんを待つ方にとっては、
そうなのかもしれません。

ただ、次の方は
朝早いのが苦手です。

家の前で45分の待機。

皆さんのニーズにお応えするのも
工夫が必要です。

梅雨が来る

田植えのシーズン。

ご近所の田んぼは田植え
真っ最中です。

そんな時、
あたり一面に強烈な匂いがすることに
気が付きました。

この辺は水栓トイレが普及し始めましたが
まだ汲み取り式のトイレもあります。

最初は、その匂いなのかと思いました。

けれど何日も続くと、これはおかしい、
と思い始めました。

お寺の周囲だけでなく
遠く離れた場所でもにおいます。

とにかく、強烈。
死にそう。

家内がパーマ屋さんでその話題をすると

「〇〇さんの田んぼの肥料が
　発酵している匂い」

だそうで。

発酵が終わるまで匂いが消えない、
とのこと。

新しい種類の費用だそうですが、
この匂いは、ちょっと。

でも、ようやくそれも終わりそう。
よかった。

田植えのシーズン。
匂いとともに梅雨は来る・・・です。

未来予想図

仕事で訪れていたお客様が
家路につきました。

何もおもてなしはできませんでしたが
充実した時間を過ごすことができました。

今夜はいつも通り、
家内と二人きり。

「よそいき」の顔は影を潜め
どこか疲れた顔で
テレビの前で横になる。

母ちゃん、
お寺の仕事が残っているよ。

「9時になったらする」

目を閉じながら返事をしているけれど
多分眠ると思います。

途中で起こすと機嫌が悪い。

未来予想図を得劇ながら
僕はコーヒーを飲む。

笑い声

家内の声が聞こえる。

台所から楽しいそうな
笑い声がする。

女性同士の会話。
男性の僕にはわからない空間。

「これを持って帰りなさい。
　あっ、これも・・・」

紙袋のどんどん品物が増えていく。
食べ物、小物、洋服・・・。

やさしさもいいけど、
ほどほどにね。

彼女の顔が引きつってるよ。

度が過ぎれば、なんとやら。

それでも家内はうれしそう。

世界が広がる

おテレにお客さんが来ました。

いつも夫婦二人っきりの毎日に
新鮮なが是が吹き込みます。

日常と違う時間。
10代のころを思い出します。

あのころは毎日が新鮮で
たくさんの友だちがいました。

同じ学年でも一度も口をきいたことなない
人もいました。

僕の知らない世界。

そんな世界で生きている人がそばにいる。

人っていいな。
世界が広がるっていいな。

そんな気持ちの夜。
もうすこし余韻に浸っていましょうか。