僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

やってられるか!

2020年10月27日 | 日記
長年生活をしていると、
どうしても不用品が出てきます。

子供の衣類。勉強道具。制服。

その子供部屋に僕の不用品が加わって、
山のような荷物が集まってしまいました。

「女の子の部屋にガラクタを入れないで!」
部屋をのぞくたびに家内がため息をつきます。

何度も繰り返された光景。
それでも荷物は増えていく。

とうとうゴンキチを動員して
強制撤去が始まりました。

「あなたがいつ死んでもいいように。
 生きているうちに片づけないとね」

強権発動。
恐ろしい言葉ともに埃が舞いあがる。

霧にかすむゴンキチの部屋。
夜霧よ今夜もありがとう、なんて言っている場合じゃありません。

「これいるの? 」

電化製品の説明書。長靴。
時代遅れの洋服。CDやDVD。

大事にしているといえば聞こえはいいけど、
要するに「捨てられない鋲」だよね。

貧乏性もここまでくると病気です。

二十数個の大きなゴミ袋を車に積んで。
処分場まで二往復。

ようやくきれいになりました。

「ばか! まだたくさん残っているわよ」

今母ちゃんは、気晴らしのお買いもの中。

「こんな生活、やってられるか!」

貧乏くじを引いちゃった。
甲斐性なしはもういらない。

横目でにらむ顔が怖いよ。

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