僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

私は生きている

2020年10月09日 | 日記
札幌の先輩に電話をしました。

「どうです。もう寒いでしょう」

ストーブを出したよ、という声を聴きながら、
久しぶりに懐かしい気持ちになりました。

いつになっても、先輩・後輩の関係はいいものです。

「ところで知ってる?
 〇〇さん亡くなたんだって」

「えっ?」

思わず声がうらがえりました。
だって、まだ若い人です。

「急性白血病。
 それに心臓に動脈瘤が見つかって・・・」

それの治療を始めよう、というときでした。

すごくお世話になった人です。
明るくて行動力があって。

そうですか・・・死んだんですか。
後は声になりませんでした。

いつも「生きるのがつらい」とぼやいている私。
そんな私は、今日も何事もなく生きている。

明日も明後日も。
怠惰、そのままに。

そして先輩は亡くなった。

悲しみと後ろめたさ。
消えることのない、複雑な気持ち。

生きる。そして死ぬ。
あがいて、あがいて、あがき続けて。

その先に見えてくるもとは・・・。

僕には一生わからない。

心よりご冥福をお祈りいたします。


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