僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

「ミッキーマウス」 星降る街

2020年10月02日 | Wish
十月を迎えて、朝晩の寒さが激しくなってきました。
皆様お身体お変わりございませんか。

殺人的な暑さの夏がようやく終わり、
食欲の秋がやってきました。

おいしいご飯を、お腹いっぱいに食べたい。
願いは行動となり、いつも台所をウロウロしています。

しかし食欲の秋は、人間だけではありません。

いつものように夕方の台所をさまよっていると、
カサカサ、ゴソゴソと音がしていることに気が付きました。

なんの音? 私は耳を澄ませました。
すると目の前をなにかが横切りました。

なに? 私は足を止めました。
なんだ、あれ?

台所のコンロの上になにかがいる。
そっと近づいてみました。

小さくて黒っぽい生き物。
私は息をのみました。

ゾワッ・・・。身体中が総毛立つ。
私は叫び声をあげました。

それ以来、家族でくつろいでいるときに、
目の前をネズミが走っていくようになりました。

横目で見ていると、
ネズミもこちらを見ていて、目があってしまいました。

反射的にその場を逃げてしまう私と家内。
その結果、ネズミはやりたい放題です。

米袋は食い破り、壁をかじる。
このままでは家が崩壊してしまう。

私と家内は決心しました。
「チューライスをまこう」と。

必殺のチューライス。
何度、赤いお米のお世話になったことか。

これさえあれば無敵です。

でも、誰が死んだネズミの処理をするのか。
それが問題でした。

「死んでいるネズミなんて見たくない」。
必死に首を横に振る家内。

だから、今回は最初にスプレーと罠のかごを用意しました。
室内にネズミの嫌いなスプレーがまかれます。

部屋中に充満する強烈な匂い。

これはやばい。
人間の方が頭痛で死んでしまいそうな匂いでした。

罠のかごをしかけると、
次の日にはラッキーなことに一匹入っていました。

かわいらしい顔をした、憎き悪魔。
さて、これをどうしよう。

ゴミ袋に入れるか、それとも水につけるか、殺すのは嫌だな。
ここはお寺なので、殺生はしたくありませんでした。

結局、かごを車に乗せて山で放してあげました。

ところが、まだネズミがいるようです。
仕方がない、最後はチューライスの出番です。

食欲の秋。

私にとって一番好きな季節。
ネズミにとってうれしい季節。

ミッキーマウス。

わが家のディズニーランドは、
今日もすごくにぎやかです。

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