えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

「ご両親は健在ですか?」

2006-06-11 | 日記
 keikoさんにとって、きっと一生忘れられないだろうって思う言葉があるんだ・・・
多分、プロポーズの言葉より・・・あれっ?もしかして、プロポーズの言葉はなかった・・・・かも・・・?
うん、なかった・・・。
syoujiさん、言ってたモンね。
「結婚なんてできると思っていなかった」って。
その代わり、ちゃんと別な方法でアプローチはあったとは思うけどね(ニヤニヤ・・・)

 そう、そう、今日の本題!

 あれは、二人の初めてのデートの時だったかな?これがまた、衝撃的なデートで・・・。と、また本題からそれそうなのでこのことはまた後日にすることにしましょう。

会話がまだまだぎこちなかった頃のこと。
お互いのこと話していたとき、syoujiさんが言ったんだ。

「ご両親は健在ですか?」って。
「はい!」ってkeikoさんは緊張して答えた。

 keikoさんは、syoujiさんのことを話すとき、いつもこの時の話をするんだ。
もちろんkeikoさんの両親、ワタシからみたらおじいちゃんとおばあちゃんのことだけど、二人とも今より少しだけ若かったし、病気もなかったから「健在そのもの」だった。

syoujiさんが言ったんだ。
「そう!それはよかった!」って、本当に嬉しそうに言ったんだ。

 syoujiさんのお母さんは、syoujiさんが東京拘置所にいた時で、まだ裁判中に亡くなった。お父さんは、無期懲役が確定して、千葉刑務所へ息子を捕られ、守る会の皆さんに励まされながら「無実の息子を助けてください」と裁判のやり直しに望みを託しながら亡くなられたんだ・・・。

 keikoさんは、思った。
両親が元気なことをこんなに喜んでくれている・・・。
きっと両親もsyoujiさんのこと分かってくれて、「いい関係」になれたらいいなぁって。
keikoさんは、信じていたんだ。両親は、必ず解ってくれるって。
それは確信に似た思いだった。
それまでの人生で、自分の生き方は100%両親の信頼を得ているって思ったし、keikoさん自身両親を誇りに思うくらい100%信頼していたから・・・。

 だけど、だけど・・・・。

現実はそんなものではなかった・・・
syoujiさんが、
「keikoさんの両親、大事にするよ」って言ってくれてたのに・・・。

 結局は、keikoさん「勘当」されて、それで却って自分の気持ちをしっかりと見つめなおし、やっぱり自分で選んだ道を行くって決めて新しく歩き出したんだ・・・。
その頃のkeikoさん、傍で見てて「本当にこの人迷ってない」って思ったよね・・・。なんか、カッコ良かった!


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