keikoさんの帰りがいつもより遅かった。
暗い部屋でkeikoさんの帰りを待つwatasiは、もうそんな生活に慣れっこになってはいるけれど、でも寒い日はやっぱり「早く帰ってこないかな~」って首を長くして待っているんだよ・・・。
耳の遠くなったwatasiに「ただいま~!」って言うkeikoさんの声は聞こえない。でも、玄関をあけて入ってくる前に「気配」はしっかりとわかるんだ。
だから、watasiは気が付けば「おかえり~!」ってちゃんと?答えてるんだけどね、それが最近どうも「ネコ声」ではなく、怪獣の声みたいに聞こえるらしく
「最近、吠えるんだよね。ネコとは思えないよね」なんてみんなに言われている・・・。ちょっとかなしい・・・。自分の声が聞こえないと、鳴き方もわかんなくなっちゃうんだ・・・。
薄暗い部屋にkeikoさんが入ってきた。
なんか、いい匂いがした。部屋の電気がついたら、keikoさんがフリージアの花を抱えて立っていた。
今日は、syoujiさんの誕生日だったんだ。「還暦」だって・・・。
離れているからいっしょにお祝いはできないけれど、keikoさんはsyoujiさんの好きなフリージアの花を買い求めるために、何軒もお花屋さんを回ったんだって・・・。
いつも行くお店で「置いてないですね」と言われ、
2軒目で「この一週間、市場にも出てないですね」と言われ、あそこにもあったはずなんだけれど・・・と思い当たる途中のお店も閉店になっていた。
それでも、諦めきれず、次に行ったところで
「朝、たくさんお買い求めのお客さんがいて、午前中のうちに売切れてしまいました」と言われ、
それを聞いたkeikoさん。
「無い訳ではないんですね。市場にも出てないって聞いたんですけど、あるんですね。もう少し、お店をあたればいいんですね」とにっこり。
それから、また2軒目。
やっと「あった!」
それでも、少しだった・・・。でも、なんだか諦めずに探し当てた喜びで嬉しくなって、
「やっと、見つかりました。今日、どうしても欲しかったんです。あってよかった!」と、若い店員さんに言ったら、にこっとして「そうですか」とは言ってくれたものの意外と感動のない反応だった・・・。
そうでした、閉店間際まで必死に探し歩いたkeikoさんの気持ちなんて、誰にも分かるはずないよね。watasiだって、よくわかんないよ。別にsyoujiさんがいっしょっていう訳でもないんだから・・・。
その夜、keikoさん、syoujiさんと電話で話していた。
「今日ね、あなたの好きなフリージアの花、買いたくてたくさんお店歩いちゃった。やっと見つけたんだよ。この部屋でやさしいいい香りがしてるよ。あなたの代わりに、私が愉しんでいるからね・・・」
「そうか・・・。思い出すなぁ・・・。千葉(刑務所)にAさんが差し入れてくれたんだ。花の名前がわかんなくてね。いい香りがして、そのとき初めてフリージアっていう名前を知ったんだ。Aさんは、もう亡くなられたんだけどね・・・。その花と匂いを嗅ぐ度、Aさんのことを思い出すよ・・・」としみじみ話すsyoujiさん。
お祝いは、密かにプレゼントを準備しているkeikoさん。
今度、会ったときにフリージアの花といっしょに手渡すつもりでいる・・・
(本当は、準備が遅くって間に合わなかったんだ。前にあげられればよかったのにね~・・・)
暗い部屋でkeikoさんの帰りを待つwatasiは、もうそんな生活に慣れっこになってはいるけれど、でも寒い日はやっぱり「早く帰ってこないかな~」って首を長くして待っているんだよ・・・。
耳の遠くなったwatasiに「ただいま~!」って言うkeikoさんの声は聞こえない。でも、玄関をあけて入ってくる前に「気配」はしっかりとわかるんだ。
だから、watasiは気が付けば「おかえり~!」ってちゃんと?答えてるんだけどね、それが最近どうも「ネコ声」ではなく、怪獣の声みたいに聞こえるらしく
「最近、吠えるんだよね。ネコとは思えないよね」なんてみんなに言われている・・・。ちょっとかなしい・・・。自分の声が聞こえないと、鳴き方もわかんなくなっちゃうんだ・・・。
薄暗い部屋にkeikoさんが入ってきた。
なんか、いい匂いがした。部屋の電気がついたら、keikoさんがフリージアの花を抱えて立っていた。
今日は、syoujiさんの誕生日だったんだ。「還暦」だって・・・。
離れているからいっしょにお祝いはできないけれど、keikoさんはsyoujiさんの好きなフリージアの花を買い求めるために、何軒もお花屋さんを回ったんだって・・・。
いつも行くお店で「置いてないですね」と言われ、
2軒目で「この一週間、市場にも出てないですね」と言われ、あそこにもあったはずなんだけれど・・・と思い当たる途中のお店も閉店になっていた。
それでも、諦めきれず、次に行ったところで
「朝、たくさんお買い求めのお客さんがいて、午前中のうちに売切れてしまいました」と言われ、
それを聞いたkeikoさん。
「無い訳ではないんですね。市場にも出てないって聞いたんですけど、あるんですね。もう少し、お店をあたればいいんですね」とにっこり。
それから、また2軒目。
やっと「あった!」
それでも、少しだった・・・。でも、なんだか諦めずに探し当てた喜びで嬉しくなって、
「やっと、見つかりました。今日、どうしても欲しかったんです。あってよかった!」と、若い店員さんに言ったら、にこっとして「そうですか」とは言ってくれたものの意外と感動のない反応だった・・・。
そうでした、閉店間際まで必死に探し歩いたkeikoさんの気持ちなんて、誰にも分かるはずないよね。watasiだって、よくわかんないよ。別にsyoujiさんがいっしょっていう訳でもないんだから・・・。
その夜、keikoさん、syoujiさんと電話で話していた。
「今日ね、あなたの好きなフリージアの花、買いたくてたくさんお店歩いちゃった。やっと見つけたんだよ。この部屋でやさしいいい香りがしてるよ。あなたの代わりに、私が愉しんでいるからね・・・」
「そうか・・・。思い出すなぁ・・・。千葉(刑務所)にAさんが差し入れてくれたんだ。花の名前がわかんなくてね。いい香りがして、そのとき初めてフリージアっていう名前を知ったんだ。Aさんは、もう亡くなられたんだけどね・・・。その花と匂いを嗅ぐ度、Aさんのことを思い出すよ・・・」としみじみ話すsyoujiさん。
お祝いは、密かにプレゼントを準備しているkeikoさん。
今度、会ったときにフリージアの花といっしょに手渡すつもりでいる・・・
(本当は、準備が遅くって間に合わなかったんだ。前にあげられればよかったのにね~・・・)
みっけ!!
ごめんなさい。眠りこけてて?お出でいただいていたの、気付くのが遅くなってしまいました。
ブログはじめたんですか?
楽しみですね。
どうしたら伺うことできますか?
差し支えなかったら、URLご紹介ください
男性一般的は。プログにふさわしくないのですが、コミュニケーションと遠いの方との連絡にいいかなーと思いました。
keikoさんのような、心を伝える事は到底できないけど、Webでの交換日記ということだけは便利かなと思います。知らない人との交換はは興味もし楽しいけど、あるけど無駄なも多いと思います。だけどね・・・そうだねぇ~なんて人間らしい琴線にもふれたくて、小生も憧れていたんで始めました。仕方ない条件ですから・・・・
keikoさんだって、毎晩ご飯を食べるとコタツに寝ちゃってるくせに・・・(gon)
フリージアの香り、yuukoさんまで、いっぱい届きますように・・・
keikoさんの温かさとぬくもりが伝わってきます。フリージアの香りも伝わってきます。
syoujiさんのお話、じーんときます。