えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

今、思うこと・・・

2012-06-25 | 日記
 深い後悔が残った弟の死。
弟が、進行がんで私の勤務する病院を選び、治療中だったとき、私は、姉としての立場より、中途半端に得ていた知識とDr.やスタッフからの情報で、「辿るべき道を進んでる」弟の病状を客観的に捉えていた。
 それは、私自身が「あきらめ」ていたということで、家族だったら、もっと最後まで最善を尽くしたのではなかったろうか、という、弟を失ってから強い自責に駆られた事だ。
「弟に申し訳ない」気持ちが、10年以上経った今でも消える事は無い。

 だから、たとえ限られた時間でも、今、父とどう過ごしていけばいいのか、私の模索が続いている。そして、「人間の生命力」は、時に医療者の判断を超えて、当事者、家族こそが「明日に希望」を託す一日々々を増やし続ける事ができるのではないかと思うようになっている。

 抗酸化陶板浴の効能を知ってから、「免疫力を落とさない」ということはこういうことかと、両親の闘病を間近で見ながら日々実感しているこのごろだ・・・。

 父は、秋に大輪の菊を咲かせたいから「菊苗」を買いに行こうと言い、今度は、「梅酒を造ろう」と言い出した。仕上がり、出来上がりが数ヶ月先である事は誰でも分っている。
それまで元気でいられるだろうかと、きっと家族の誰もが頭をよぎるだろう。
でも、父の「生きる希望」はまだまだ旺盛だ。

 あす、私は氷砂糖と焼酎を買って父の元へ行く予定だ・・・。

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