えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

一安心できたけど

2011-08-27 | 日記
25日、母の退院後初めての外来受診の日でした。

まず泌尿器科外来で言われたこと。

「切り取ったガンを検査しましたが悪性度の低いガンでした。おそらく長い時間を掛けてあそこまで大きくしてしまったのでしょう。
もう、左腎臓を摘出したことで、がんは心配ありません。お薬も必要ないでしょう」

そして、外科外来では、

「大腸がんの検査結果は、ステージ2でした。通常ステージ3が抗がん剤治療を必要とする基準なので、リンパへの転移もみられないので、nakataさんは、抗がん剤も、薬も必要ないでしょう。」

それを聞いた母は、

「薬も何も出ないんですか?」と、拍子抜けしたような質問をしてしまったくらいだった。

でも、家に帰って、
「抗がん剤をやるなんて言われなくて、良かったよ~」って、本音をポロリ。

「何だか、陶板浴が効いたような気がすんだよな…」とも。

父が、
「薬も出ない、なんてことあるのかな。不思議だな~。
 抗がん剤も必要ないなんてこともあるのかな~。不思議だな~・・・。
 本当に陶板浴が効いたのかな。確かに、じいちゃんも『むくみ』がなくなったもんな~」と言った。

父は10年以上ガンと付き合ってきた。
初めは前立腺がんだった。
ホルモン療法とお薬で治療中に、今度は「直腸がん」で、肺、肝臓、リンパ節にも転移。すでに「手術は出来ない」と言われたのは一昨年の秋だった。
「余命6ヶ月」まで言われたが、あの時、夫が必死に陶板浴を勧めて、同時にお薬の効果もあったのか、転移層の影が消えた。ところが、どうしても「取れない腫瘍」は自力での排便を困難にし、ちょうど一年前に人工肛門という対処療法でしのいできた。
もちろん内科のお薬は続いている。
そんな父から見れば、母の今回の「ガン宣告」、それも術前検査で新たに二つも見つかり、それなりの覚悟もし、母以上に不安を抱えた3ヶ月だったはずだ。

父の「不思議だな」のことばは、それだけに父の思いを感じる言葉なのだ。

陶板浴が、母にも、父にも効果を感じてもらえているということは、私たち夫婦にとってこんな嬉しい事は無い。


でも、外科の先生は
「nakataさんは、強運の持ち主ですね~」と笑って、
「ところで、すい臓は、どうしますか?」と来た。
「10日に手術したので、3ヶ月後の、11月10日ではどうですか?」と。

「少し病気のこと忘れて、日常の生活を取り戻してください」ぐらい、どうして言っていただけないのかな・・・?

母の体重は34kgまで落ちちゃっているのに・・・。
すい臓は、急がなくても、と退院のときにおっしゃってたのに・・・。