東京電力福島第1原発事故の影響で県産の桃と牛肉の価格が下落したとして、県内のJAグループが計3億6500万円を求めた損害賠償について、東電が再度請求を拒否していたことが分かった。同グループは今後、国の原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てをするか検討する。
同グループと東電山梨支店によると、13日に前回の回答と同じく原発事故との相当な因果関係がある風評被害には当たらず、賠償に応じられないと回答した。再請求で加えられた放射性物質検査の費用負担については、今後協議する方針が伝えられたという。
同グループは昨年12月に損害賠償を請求。東電が4月に拒否したため、5月に再度請求していた。