あるバス停から乗ったビジネスマン風の男性(推定40歳前後)が“背後席”に座った。乗客は全部で30名ほどだったか… バスが走り出してしばらくすると、その男性が何か話し始めたのである。
一瞬「携帯電話か!?」と思ったが、すぐに違うと気が付いた。なぜならば、私が高校の授業中に教科書を読んでいた程度の発音の英語だったから… もしも、それで会話をしているとしたら、相手もそれなりの日本人ということで、まったく意味がない。
つまり、それは独り言のようなものだったのだが、これまでに遭遇した“独り言愛好者(私も少々…)”とは少し違っていた。バスのエンジンが止まって静かになろうとも、お構いなしに喋り続けていたのである。声の大きさも変えずに延々と…
その男性が降りる時に見たところ、カバンの口から何かの印刷物が出ていた。英会話学校のテキストか、英語必須企業の会議用資料か… いずれにせよ、私には真似できません。勉強、お疲れ様です。