バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

偶然か、テクニックか… それとも…

2011年05月31日 17時13分41秒 | バス運転士
ICカード「ピッ」、ICカード「ピピッ」、ICカード「ピッ」、現金200円「カラ…」、ICカード… 「あ、ちょっと…」、「ピッ」、「ん!?」、「カランカラン… ピンポーン!」、ICカード「ピピッ」、ICカード「ピッ」…。。。

おじさんが現金200円を投入した直後に、次のお兄さんが素早くICカードをタッチしながら降りて行き… 一瞬、これはよくある“機械の反応が間に合わずにICカード未精算”だと思って呼び止めようとしたのだが、「ピッ」という音と共に変化した画面表示に気付いて言葉を飲み込んだ私…。。。

おじさんの200円が運賃投入口でカラカラやっている僅かな間… つまり、硬貨が中へ落ちる直前に、お兄さんがタッチして“先に精算”してしまったのである。そのようなことが、今日だけで二度もあった。バレーボールじゃないけれど、時間差を読み切った見事なクイック攻撃とでも言おうか… いや、単なる偶然かな? ハハハ… いやいや、まさかの乗り逃げ狙いか!?(おいおい…)


分かればいい、見えればいい

2011年05月30日 21時44分02秒 | いろいろ
先月、「時間が分かればいい」と言う母の腕時計を買いに、近くの某大手ショッピングセンター内の“某メガネ&時計屋”へ行った。私が今も使っている腕時計をそこで買ったので、「いい時計があるだろう」と思って連れて行ったのだが… 時計は数えるほどしかなく、ほとんど“メガネ屋”であった。ひょっとすると、私が腕時計を買った10年前とは店舗が変わっているのかも…

特にこだわらない母の腕時計は5分足らずで決まり… ベルトのサイズ合わせの時に、ちょっとした世間話が始まり… いつの間にか、もう一人の店員さんも加わり… 子供の頃から“無駄話”が好きで先生に怒られてばかりいた私はついつい喋り過ぎ… 気が付けば、メガネの営業トークに乗せられていた。「そのメガネ、お似合いですよ」から始まり、「(私が職場仲間に選んでもらったと言うと)その人、センスがいいですねぇ~」等々…

最後には「××日に男のメガネ展がありますから、是非いらしてください」と言われたけれど、私は「あぁ、そうですか…」というテキトーな返事をして店を出た。だが、それだけでは済まなかった… いつの間にか母が住所を答えていたようで、案内状が届いてしまったのである。

その後、何度も私宛てに電話があり、「(メガネ展の)当日は何時頃にいらっしゃるのか、確認したい」と言っていたらしい… 実は、私も少しだけ「買ってもいいかな?」と思っていたのだが、「行く」とも何とも言っていないことについて毎日のように「何時頃に?」と来られると、逆に行く気がなくなるというもので… 今回はパス! いや、次回もパスかな。だって、安売り店のメガネでも、見えりゃいいんだから…


昔を懐かしむ松井翁

2011年05月29日 21時49分42秒 | バス運転士
梅雨入りと台風の接近に伴う雨の休日… いつもは「土日切符ください」「土日切符ある?」「土日切符ちょ~!」でバスが遅れるところだが、今日は乗客も交通量も少なく、バスは水の中を泳ぐようにスイスイと走ることができ、気分は快晴だったのだが…

午前11時頃、某住宅地の発車時刻になった時、一台のマイカーがバスの目の前へ頭から突っ込んできて止まった。明らかにバスの発車を妨害するように… そして、予想通り助手席のドアが開き、一人の女が降りてきてバスに乗った…

それを見た瞬間、私はの心はタイムスリップ… 入社した頃に走っていた地域では、“発車時刻を迎えたバスが発着場を出る時、必ずバスの正面にマイカーが横付けされて、降りてきた少年がそのバスに乗る”という光景が、毎朝のように見られたことを思い出した。

当時の彼が高校一年生だったとしても、今はもう立派な社会人である。そういえば、他にも印象に残っている人が何人か… ある時から“制服が乱れ始めた”彼はどうしているだろうか… 専門学校へ通っていた彼女は元気に働いているだろうか… などと、“翁化”しつつある私は物思いにふけるのであった…


適性診断の進歩!?

2011年05月28日 18時41分00秒 | バス運転士
先日、「何年かに一度、適性診断を受けなければならない」ということで、何年か振りに行ってきたのだが… 前回までとは少し“進歩(?)”していて驚いた。受付で申し込みをすると、バーコード付きのカードを手渡された。待合室で待つこと数分… 診断開始予定時刻になり、同じ時刻に予約していたと思われる7~8名が別室に案内された。


左右が見えないように仕切りを付けられた席に着き、パソコンの画面と向かい合った(そういえば、某結婚情報サービス会社で女性のデータを検索する席もこんな感じだったなぁ…)。そして、カードのバーコードを読み取らせてヘッドホンを装着、あとはマウスを使って画面の指示に従ってクリック、クリック、クリック…(様々な年齢の人が診断を受けるので、まずは“クリック”の説明から始まった…)


前回までと同じ方法の検査もあったけれど、変わっていたのは… 「画面の左から右へ一つの数字が変化しながら動いていくのを見て、その数字がどう変化したか順に答える(例えば4→7→2というように…)」動体視力や、「画面の中心に一つの数字が一瞬だけ現れると同時に、周囲8方向の内の2方向に円形が現れる(その円形が中心から離れている場合もある)ので、それらをすべて答える」周辺視野など…


また、CGを使ったゲームのようなものもあった。「交通ルールを守りながらバスを走らせて、危険を回避できればいいもの」だと思うのだが、これが意外と難しかった。まず最初に練習があり、車幅感覚の目安も教えてくれるのだが… いざ走り出しても、そればかり気になって前を見ていない私は… 制限速度を超過するし、左折レーンから直進しそうになるし、赤信号を無視しそうになるし…


検査が始まっても私の運転はぎこちないままで、バスは左右に細かくフラフラするし、車線変更でウインカーを出し忘れるし(言い訳=ウインカーのスイッチがハンドルの裏側に付いていて、そういうのに慣れていないから…)、ブレーキの感覚が分からずに停止線のかなり手前で止まってしまったり…(この検査の前に「CG画面で具合が悪くなる人のために“他の検査方法”もある」と出ていたのだが… 痛恨の選択ミス… 次回はそちらにしよう!)


すべての検査項目が終了すると、パソコンの画面が最初に戻り… 席を立ってカードを受付に返却した。すると「◎◎バスさんは… 検査結果を会社の方へお送りするので、今日はこれで終了です。お疲れ様でした」と言われた。その事務所にいた1時間とちょっとの間、人との会話は受付時と終了時の二言三言だけ… 前回までと比べて“人の香り”がほとんどなくなっていて… 時代の流れを感じてしまった。


私の能力の限界

2011年05月27日 12時54分46秒 | バス運転士
ICカード利用者の割合が増え、何事もなければ次々と素早く精算できる。ただ、以前にも書いたように、その間に現金や磁気カードが入ると、そこで機械の処理速度が落ちるのだが… 直後のICカード利用者が“タッチすれば精算完了!”と思い込んで、未精算のまま行ってしまいそうになることがある。しかし、多くの利用者が既にそのような経験をしているのか、しっかりとタッチして画面の確認をする人が増えてきたような気がする。


機械の処理能力がアップした… ということで、困っていることもある。一人一人に「ありがとうございます(ました)」と言う、私の“早口言葉能力”が追い付かなくなってきたのである。以前からあるフリーパスも、機械に通さないから“精算”そのものは早いのだが… 使用するお年寄りの動きがゆっくりなので、「ありがとうございます」と言っている時間くらいは稼げたのである。


ところが、今は「ありがとうございます」「ありがとうござ… す」「ありがと… す」「あが~っす!」てな感じで… そんな言葉になるくらいならば、「どうも」とか「どうぞ」という言葉を織り交ぜて使った方がいいのではないか!? そう思ったりしている今日この頃である。とか言いながら、実は、これまでにもたまに言ってしまっているんですけどね。ハハハ…