バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

昔と比べて手術数が少ないらしい

2024年06月18日 12時37分14秒 | 病院の黒子(夕勤)
最近は手術の件数が落ち着いているような… さらに、手術の終了時刻が早くなったような気がする。ひょっとして、医師の働き方改革の影響が…???(いや、たまたまだろう) 昨日、ある先輩が「私が入社した頃は、手術の件数が今の二倍くらいあったんだよ」と言っていた。なるほど、100年くらい前には… 否、10年くらい前には、それだけ外科医師も多かったということなのだろう。

パソコンで“外科医師 人数”を検索したら、AIが勝手に「2020年末時点で、日本の医師全体の人数が増加している一方、外科医の数は減少しています。2004年には約1万8000人いた外科医は、2020年には約1万500人まで激減しました。また、外科医の平均年齢も上昇しており、2004年段階で43歳だった平均年齢は、2020年には50歳にまで上がっています」と教えてくれた。

やはり、外科医師の減少と比例して手術数も減っているということか… ん? 待てよ。“手術が不要になった病気”もあるかもしれないけれど、外科医師の減少を補えるほどではないだろう。ならば、手術を受けられなくなった人たちは… ひょっとして“AIによる自動手術”でも受けているのだろうか? まさか、私が職場で擦れ違う外科医師たちも… 実は“ヒト型ロボット”だったりして!?


高額なプラスチック製品

2024年06月15日 08時24分48秒 | 病院の黒子(夕勤)
ちょっと前に書いた“7万円もするプラスチック製ケース(長さ40cm・幅8cm・高さ3cmくらい)”は新品が発注されているはずなのだが… 先日、再び洗浄室へ回って来た。ケースの両端で「カチッ」「カチッ」と蓋をロックできるようになっているのだが、壊れている方のロック部分にはテープが貼られていたので「まだ新品が届かないんだ。やっぱりこれは特注品… 職人の手作りなのかなぁ?」と思った。

昨日、手術で使用された器具類を受け取りに手術室へ行ったら、看護師さんが正社員に「これを新たに購入したんですよ。9万円もするんですよ」と言っていた。それは直径5~6cmのプラスチック製円形部品で、カメラの付属品か何かのようだった。その後も、看護師さんは「9万円もするんだから絶対になくさないでよ」「9万円もするから間違っても捨てないでね」と何度も強調しているのが印象的だった。

無知な私でも、カメラのレンズが高額なのは知っている。しかし、それはレンズなどではなく… ちょっと変わった形をしているだけのプラスチック製品である。確かに、簡単に割れてしまう安物のプラスチックではなさそうなのだが… 9万円もするとは驚きである。やはり、医療業界専門のプラスチック職人がいて、原油の採掘から携わっているに違いない。ペロッと舐めて「うむ、この油ならば大丈夫じゃ!」とか言いながら…


職場の時計が…

2024年06月13日 11時59分13秒 | 病院の黒子(夕勤)
職場にはたくさんの時計がある。従業員カードを使って出退勤チェックするパソコン画面、入社直後などで従業員カードを持っていない時に使う紙製タイムレコーダーの画面、洗浄室の掛け時計、滅菌室の掛け時計、それら二室の間のあるスペースの掛け時計、滅菌機の横に置かれている小型の目覚まし時計、休憩室の掛け時計、手術室フロア出入口の掛け時計、清掃班の待機場所の掛け時計などなど… 記憶力が低下している私でさえ思い出せるほど時計を見る機会は多い。

私は、それらの場所を頻繁に行き来するのだが、特に多いのは洗浄室と滅菌室だろうか… 作業の合間には、洗浄室にある“段ボール製のゴミ箱”が一杯になったら交換するのだが、後で“捜し物”をすることになった場合に見当を付けやすいように、一杯になったゴミ箱を封印する時には“日付と時間”を記入することになっているので時計を見る。また、滅菌室では“滅菌終了時刻”などを所定の用紙に記入しなければならないので、そこでも時計を見る。さらに…(以下省略)

ところが、それらの時計… 特に、洗浄室と滅菌室の時刻が3分くらいズレているのだ。そんな中… 先週の金曜日、通常は二時間くらいで滅菌の手順が進むはずの機械の調子が悪かったのか、“残り何分”という表示が途中で止まったりして四時間くらいかかってしまったのである。それが“たまたま”であれば良かったのだが… 昨夜も、気が付いた時には“残り1時間22分”からなかなか進まず10分以上はそのままであった。まさか、我が職場に時空の特異点が発生…???(アホか。時計は電波が届かないだけだろ? 滅菌機も古くなれば故障くらいするだろ?)


消毒用アルコールと駄目元のAI

2024年06月12日 10時55分34秒 | 病院の黒子(夕勤)
朝に目覚めてから昼過ぎに出勤するまでの間、窓を開けておけば快適だったのだが… 昨日は、ジッとしていても暑さを感じるほどだった。“だがや市”の気温を確認すると31度となっていたので「どうりで暑いはずだ」と思いながら新品のエアコンを稼働させた。そして「気が付けば6月で、来週の金曜日は夏至だもんなぁ~」と思いながら、今年初めて短パンで出勤した。あぁ、快適…

さて、年明けだったか春頃だったか… 「手袋を必要とするほど不潔ではない一般的な作業をした後に、清潔を保つことが重要とされている作業をする場合には、手洗いをするのが一番ではあるけれど、手洗い場から離れた場所にいる時などはアルコール消毒でもOK」と言われて、腰ベルト付きの消毒用アルコールボトルの着用が義務付けられた。が、決して広くない作業場を移動する際、引っ掛かって邪魔になることもあった。

そこで「これだけ鬱陶しく感じながらも付けているんだから嫌でも使わなければ!」と思った私は、手洗い場が近くても使うようにしていたのだが… いつ頃からか、アルコール消毒した手が異常にベタベタギトギトネバネバして、その時間が長引くようになり、帰宅しても手がネバ付いている(閉じた手を開いた時に指と指がくっ付いている感じがする)こともあるくらいなのだ。ジェルタイプのアルコールでもないのに…

駄目元で「消毒用アルコールを使った後、何時間も手がベタベタするのはなぜですか?」とAIに聞いてみたところ、「手がベタベタするのは、消毒用アルコールの成分が残っているためかもしれませんね。(中略) 時間がたつと揮発してすぐに乾き、ベタベタ感が取れます。もしご家庭に消毒用エタノールがない場合は、消しゴムでこする、塩素系漂白剤を使う、または重曹を使う方法もあります。どうぞお試しください!」という回答… やっぱりダメだった。「時間が経ってもベタベタする」と言ってるのに… 「消しゴムで」って何なんだよ…


数少ないチャンス?

2024年06月01日 10時43分50秒 | 病院の黒子(夕勤)
私が担当している“手術で使用された器具類の手洗い”は基本的に一人である。しかも、私の勤務時間が5時間くらいしかないので休憩時間もない。だから、職場仲間と会話をする機会がほとんどないのが実情である。ま、人見知りで無口な私には向いているポジションとも言えるのだが…(誰が無口だって?) そんな私でも、数少ない会話のチャンスが訪れた時には頑張って会話をしようと思っている。(まさか… そればっかり考えながら作業してるんじゃねぇだろうなぁ~)

一例として… 私が出勤した時に、“私と同世代の先輩Aさん”が“5歳くらい下と思われる仲間Bさん”に昔の話(“派手な衣装を身に纏って路上で踊る集団”や“ハーフっぽい名前のニュースキャスター”など)をして盛り上がっていることがあるので、先日、私も二人に「浪曲は知ってますか?」と聞いてみた。当然、Aさんは知っていたのだが、Bさんは「何ですか? それ…」という反応だったので、「今で言うと… Bズみたいなもんかな?」とヒントを出したところ、Aさんは「ちょっと違うけど… 分かるわ」と笑っていた。

また、その日の手術予定表をシュレッダーに掛けるため“狭い事務室”へ行くと、先輩Cさんと先輩Dさんが退勤時の体温計測をしながらお喋りしていた。私はドアの横にあるシュレッダーを使って3回ほどバリバリバリ… と、その直後、背後から聞こえていた先輩たちの声がピタリと止んでいることに気が付いた。ハッとして振り返ると、そこには二人の先輩が… ドアの前にいた私が撤退するのを待ってくれていたのである。

私が「あ、すいません。“邪魔だ!”ってお尻を叩いてくれれば良かったのにぃ~」と言ったらCさんから「セクハラになっちゃう」と言われたので、「いえいえ、そんな… 喜んじゃいますよ」と答えたら二人は「ホントに? フフッ…」「それじゃあ、ハハハ…」と笑いながらドアを開けてロッカールームへ向かった。おぉ~ あの反応… 次回は叩いてくれるかもしれないなぁ~ そうだ、事務室に金属バットを用意しておかなきゃ!(オマエの存在自体が“不適切”だな)