バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

速いけど遅い! なんで重い?

2017年06月30日 21時58分35秒 | バス運転士
昨日、あるバス停を発車して15mくらい前進… 信号待ちをしている車列の最後尾で止まって「♪まだかなまだかなぁ~ 信号が、変わるのまだかなぁ~」とボケた頭の中で歌いながら周囲を見回していたところ… 左斜め30度前方、広い歩道の真ん中を歩いて来るおばさんに気が付いた。

しかも、そのおばさんは相当な早歩き… 「競歩の練習中か!?」と思えるほどの速さだったので、私は「まさか… このバスに乗りたいなんてことは… しかし、こっちを見てないし… 歩道の真ん中を真っ直ぐ歩き続けているし… きっと、すぐ後ろから他のバスが来てるんだ!」などと考えていたのだが…

待ちに待った信号が青に変わろうかとなった時! おばさんが前扉の外へ駆け寄って来て「乗れませんかぁ~?」と叫んだのである。さすがの私も「ここで乗せていたら、発進するまでに信号が… 後続車を待たせていることだし… 走り出すのが遅いんだよぉ~!」と思いながら“前方の信号を指差して”バスを発進させたのだった…

また、ある始発停では… 黒くて大きいキャリーバッグを引いているおばさんが並んでいたので、私はニーリング機能を使ってバスを傾けたのだが… そのおばさんは、歩道とバスの間に残った段差が僅かだったのにキャリーバッグを持ち上げられず… すぐ後ろに並んでいた男性に手伝ってもらって、何とか乗車することができた。そんなに重いキャリーバッグ… 一体、何が入って… ん? まさか… チラッとテレビで見た記憶があるけど… おばさん、金塊の運び屋じゃないだろうなぁ~ ハハハ…


危険な前扉とニーリング

2017年06月29日 20時35分55秒 | バス運転士
バス停で止まって乗車客扱いをする時… 前扉が少し変な開き方をするバス(ウチにある比較的新しいバスは、すべてそうなのだが…)の場合、バスに乗ろうとしたお年寄りが手を挟んでしまうことがある。脚力が衰えているお年寄りは、何かに掴まって乗ろうとするので、前扉の内側には“手すりのようなもの”が付いているのだが… それが使えるのは、扉が開ききってからの話である。

気の早いお年寄りは、前扉が開き始めると同時にできた“扉と車体の隙間”に手を入れ、バスの車体(扉の枠?)に掴まって乗ろうとしてしまい… そこへ、開いた扉の“反対側の縁”が「バタン」と… えぇ~い! 文字では限界が… ということで、動画を探したら“三●交通 前扉開閉”がヒット… それを見た私は「三●交通さんは降車口だけど、ウチの場合は乗車口… だから危険なのかぁ~」と分かった。(何を今さら…)

また、お客様(主にお年寄り)が乗降しやすいように、バスの乗降口と歩道の段差を縮める“ニーリング(バスを左へ傾ける)機能”をちょいちょい使うのだが、比較的新しいバスの大型と中型では傾き方に違いがある。大型の場合は「プシュ~~~~~」と徐々に傾くのだが、中型の場合は「プシュン!」と一瞬にして傾くのである。あくまでも、私の感じ方ではあるが…

先日、歩道が低いバス停で止まった時… すぐに(お年寄りが席を立つ前に!)私はニーリングのスイッチを入れたのだが… それと同時に席を立った一人の高校生が「おっとっと!」と座席の背もたれを掴みながら通路を歩き… 何とか無事に中扉から降りて行ったのである。う~む… いっそのこと、バスが止まる前… 走りながら前扉を開け、ニーリングしておいた方が安全かもなぁ~ ハハハ…(アホか!)


貴女はモデルか!?

2017年06月28日 20時04分03秒 | バス運転士
午後3時頃、某所を乗客ゼロで発車… 一つ目のバス停を通過して、二つ目のバス停で止まって後続車を先に行かせてから発進… 「すでに次のバス停の発車時刻は過ぎているけれど、その先でも時間が余るんだよなぁ~ 通過しようか、止まろうか… どうしようかなぁ~???」と迷いながら、緩やかな左カーブを40キロくらいで走っていた。

カーブを抜けて直線道路に入った時、三つ目のバス停の20~30m手前を歩いている女性を発見した。彼女は日傘を差していて、こちらに背を向けたまま… モデルか何かのように颯爽と歩いていたので、私は「よし!」と決断… バス停で止まって前扉を開けた。すると、なんと彼女が私と駆け落ち乗車… 否、私のバスに駆け込み乗車したのである。が、「マジかぁ~」と驚いている私には目もくれず、無言でピッ… ま、そうだろうな… ふん!

そんなモデルぶっている女性(オマエが勝手にそう思っただけだろうがぁ~!)を乗せて発車… その先の交差点の歩行者信号が点滅を開始… 加速して交差点を突破することも可能だったのだが、戦意を喪失していた私は減速して黄信号で止まった。すると、集団下校の小学生(10人くらいのグループ)が、目の前の横断歩道を左から右へ渡って行ったのだが… その中の一人、スリムで背の高い女の子が、これまた颯爽と歩いていたのである。

「なんだなんだ!? キミもモデルのつもりかいな。バスに乗った日傘女の親戚じゃないだろうなぁ~」と思いながら見ていたところ… その子が10cmくらいのハイヒールを履いていたので驚いた。さすがにピンヒールではなかったけれど… それにしても小学生がねぇ… ホント、ビックリだわさ。なぁ~んて書くと、「オッサン! 今頃、何を言っとるんだ! そんなの常識だよ!」って声が聞こえてきそうだなぁ~ ハハハ…


ん~~~??? きっと…

2017年06月27日 20時59分14秒 | バス運転士
某駅の乗り場で、某駅発・某駅行き(某駅を出発して15個のバス停を通って某駅に戻って来る路線)の発車時刻になるのを待っていた。そこへ、若い女性がやって来て「隣駅停(地下鉄で某駅の次の駅)に行きますか?」と言ったので、私は「はい、行きますよ」と答えた。

某駅を発車して一つ目を通過、二つ目が隣駅停になるのだが、降車ボタンは押されず… 私が「隣駅停、止まります」と言っても、乗車客扱いが終わっても、降車ボタンは押されなかったので、「あぁ、よくある“次のバス停で降りる”パターンだな」と思ったのだが…

バスは彼女を乗せたままドンドン進み… 結局、彼女が降りたのは七つ目の●●停だったのだ。ん~~~??? きっと、バスに乗る時は隣駅停付近のお店で買い物をするつもりだったけど、今日が定休日だと思い出してそのまま帰ったに違いない…(いや、きっと「この運転士に目的地を言わない方がいい」と女の勘が働いたんだよ。ハハハ…)

また、◆◆停で乗車客扱いをしていたら… 20mくらい前方に止まっていたマイカーから一人のおばさんが現れて、私のバスを見ながら近付いて来たので、私は「なんじゃらほい?」と思いながら前扉を開けたままおばさんを見ていた。

すると、おばさんは歩道を歩きながらバスの前から後ろまで覗き込み… 「おかしいなぁ~ 乗ってないなぁ~」というような表情を見せた後、私に向かって軽く会釈してから戻って行ったのだった。ん~~~??? きっと、子供から「もうバスに乗っちゃったから、◆◆停まで迎えに来て!」と連絡が入ったに違いない…

(いや、きっと「変な運転士のバスに乗っちゃったから、早く助けに来て!」と連絡が入ったんだよ。それで、お母さんは「この運転士に違いない!」と思ったんだけど、乗っていなかったという… つまり、オマエ以外にも変な運転士がいるってことか!? 楽しい営業所だな。ハハハ…)


乗務員の再発防止策

2017年06月26日 21時21分22秒 | バス運転士
今日、出勤するや否や、ある上司から「新指導上司のところへ行って!」と言われたので、「なんじゃらほい?」と思いながら行ってみると… 例の事故当日、私は二枚の書類(原因と対策)を書いて提出したのだが、もう一枚、別の書類を提出しなくてはいけないということで… その中の“乗務員の再発防止策”について書くことになった。

こういうモノは、一旦後回しにするとドンドンドンドン後回しにしてしまうので… 「サッサと書いてしまおう!」と、終点に到着してから次の発車までの僅かな時間を何度か使って、「あぁでもない、こぅでもない」と呟きながらガラケーで下書きをした後、渡されていた書類に書き写した。

【以前から、車線変更などをする場合、後続車に対して「邪魔して申し訳ない」という気持ちが強いところがあり、つい「少しでも早く進路を譲らなければ」と思って、速度が少し高くなる傾向があった。今後は、そのような意識を捨て、落ち着いて運転するように心掛ける。そして、事故を起こしてしまったら、後続車一台に対する一瞬の迷惑とは比較にならないくらい大勢の人々に対して多大なる迷惑を掛けてしまうということを肝に銘じて乗務する】

それを、新指導上司のところへ持って行ったのだが… その時、ある上司から「さすが、文章を書くのは早いですねぇ~」と言われた私は「なるほどぉ~ 毎日のようにブログを書き続けて早何年… 反省文を書く能力だけは上がったかも!?」と思った。が、その後、新指導上司から何カ所か修正箇所を指摘され… その中に「語尾を“です・ます調”に」というものが含まれていた。あれまぁ~! うっかりブログを書いているつもりになってしまったようで… ハハハ…