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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ゲリラ渋滞!?

2010年07月10日 23時21分12秒 | バス運転士

仕事の車や遊びの車が混在する土曜日の夕方は、一週間の中で最も道路がゴチャゴチャするように思う。それに加えて、今日は人気球団の試合がデーゲーム(試合開始が午後3時)で、試合終了後には周囲が渋滞することは分かっていた。しかし、それがいつ発生するかは、試合展開に左右されるので特定不可能… で、日頃の行いが悪い(?)私のバスは、しっかりと“ゲリラ渋滞”にハマってしまった。

某駅を時間通りに出たものの、野球場近くの大きな交差点を通過した時には既に7~8分の遅れ… そこから二つ先のバス停に到着した時には10分以上の遅れになっていた。そして、そのバス停では十数名の乗客と車椅子の人が待っていた。

まずは「しばらくお待ちください」と言ってから、電動車椅子の人の乗車を手伝う。「なにぃ~!? 車椅子が先なのぉ~?」というオバサンの独り言を聞き流しながら…。。。電動車椅子の彼も慣れたもので、私が座席を折り畳むと、そこへスイスイ… と… あれ? なぜか斜めになったまま止まってしまった。彼は「あれ? どうしたんだろう…」と戸惑っていたが、すぐに「足の… これを… 引っ張ってもらえますか?」と言った。私が彼の足元を見ると、足を載せている板状のものが前輪に食い込んで動けなくなっていたのだ。私はすぐにそれを引っ張って、彼もすぐに車椅子を所定の位置に… しかし、彼は焦ってしまっていたのか、上手くいかないようだったので、最後には私の“力技”で壁際に寄せた。

運転席へ戻って「お待たせいたしました」と言ってから乗車口を開けた。どんなに待たされても「お願いします」と言いながら笑顔で乗ってくる人もいれば、時計を見ながら「何分遅れとると思っとるんだ!」と言いたそうな顔をして乗ってくる人もいたりして… さらに、そこへ駆け込み乗車してきた夫婦は「(腕時計を見ながら)えらい早いねぇ~!」「これ、○○分のバスでしょ?」と言ったので、私は「いいえ、遅れているんです」とだけ答えた。このバス停だけであまりにもいろんな人が乗ってきたので、思わず笑ってしまいそうになるのを堪えながら…