バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

術後生活(中編)

2021年09月30日 18時35分29秒 | 体調・通院・手術など
手術から二日後(先週の金曜日)の朝、前日までは目薬の1滴目を右目にたらす度に、目尻側(手術時に切ったと思われる部分)に必ず痛みが走ったのだが、まったく痛みを感じなかったので、「もう、切ったところが塞がったのかな?」と思った。そして、例のペーパーで体を拭いて、例の手袋で頭部をゴシゴシやって… さらに、スプレー式の頭髪洗浄剤を吹き掛け、またもやフローラルの香りを漂わせながら電車に乗って眼科へ行った。

予約時刻の10分前に到着… 「少し待つことになるかな?」と思っていたのだが、すぐに呼ばれて簡単な検査を終えて、予約時刻には診察室前の廊下で順番待ちをすることになった。「こりゃ、すぐに帰れるな」と思ったのだが、順番待ちをしている人が多かったようで、5分… 10分… 20分… 「松井さ~ん。次にお呼びしますので、診察券でご本人確認させて下さい」と声を掛けられた時には、そこに座ってから40分が経っていた。

数分後、診察室のドアが開いて、医師と患者&付き添いの“別れ際の会話”が聞こえてきたので、「あぁ、ようやくだな」と思ったのだが… なぜか、患者が出てこないままドアが閉まってしまった。「まぁ、お年寄りは動きが遅いから…」と思ったのだが… それから5分… 10分… 20分… 何も動きがなかったので「まさかのクレーマー登場!?」と思った。結局、30分後(診察室前の椅子に座ってから70分後)に名前を呼ばれて診察室へ入ったのだが、前の患者の姿は見当たらなかった。別のドアから退出させられたのかなぁ…???(こらこら、勝手にクレーマーだと決めつけるなよ!)

医師から「順調ですね」と言われたのだが… これは、どこかの某目薬眼科と違って、本当に順調なのだと思う。そして「月曜日の朝から洗髪&洗顔オッケーです」と言われたので、素直に「ようやく全身でシャワーを浴びられる!」と喜んだ。最後に「何か気になること、聞いておきたいことは?」と言われたので、一日に4回も5種類(右目3種類、左目2種類)の目薬を差さなければいけない私は「もしも左右を間違えたらどうすれば…」と尋ねたのだが… 医師が微笑みながら「特に問題はないですよ」と答え、看護師さんたちもクスクスと笑っていた。えっ!? なんで??? ま、みんなが笑顔になることは嬉しいことだけれど… 素朴な疑問でしょ? 変な質問じゃないよねぇ~???

帰宅後、試しに“これまで使っていた眼鏡”を掛けてみたところ、当然のことながら左目は普通に見えたのだが、右目は… いわゆる牛乳瓶の底を通して見ているような感じだったのである。つまり、それだけキツイ度数のレンズが入っているのだろう(薄型レンズなのに分厚い!)。そこで、左のレンズを右目に当ててみたところ… 左目と同じようにバッチリ見えたので、「手術前に聞いていた通り、左目と同程度の”普通の近視”になったんだ。白内障は完全に消えている!」と確信できた。しかし、まだまだ安心はできないそうで… 術後診察(来月からは月に1~2回)を受けながらの“目薬生活”は半年後まで続くらしい。「面倒くさい」なんて言わず、ちゃんと差し続けないと… 半年で終わらなかったら嫌だもんねぇ~ ん? その頃には左目も手術じゃないかって!? おいおい…

術後生活(前編)

2021年09月29日 14時52分28秒 | 体調・通院・手術など
手術を終えて帰宅したのがちょうど昼頃だったので、すぐに“5種類の目薬生活”を始めることになった。目薬を右目に3滴、左目に2滴を差さなければならないのだが、次々と差してしまうと目から溢れてしまうので、看護師さんから言われた通り“5分おきに1滴ずつ”差していた。そうやって差していても、目から溢れそうになることがあり…(その時の涙の分泌量が多いとか?) 真上を見ていて右目の目尻からこぼれそうになれば、頭を少し左の方へ傾けたり… それで目頭から溢れそうになったら、今度は真下を向いたり… 「目を閉じた方がいいのか? それとも、瞬きをした方がいいのか? いや、しない方がいいのか?」などとゴチャゴチャ考えていたけれど… 結局は溢れてしまうこともあった。

手術の翌朝、目覚めると同時に「左右の目頭に目ヤニがある」と感じたので、つい反射的に左右の手で両方の目頭をサッと擦こするようにして… 目ヤニの除去に成功したものの、「しまった!」と思った。“感染症予防のため、目に雑菌が入らないように気を付けること”が最大の使命だったのに… 「目の周囲を触る時は(顔を拭く時も)、必ず洗浄綿を使って下さい」と言われていたのに… うっかりやってしまったのである。しかし、その時の私は「自分でも驚くほど上手に(皮膚に触れずに)目ヤニを除去できた」という自信があったし、「目に雑菌が入った時のための目薬ではないのか?」と思ったので、何事もなかったかのように寝床から出て、その日の1回目(術後4回目)の目薬を差しながら「毎回、最初の一滴だけは切ったところに痛みが走るんだよなぁ~ まだ昨日の今日だから仕方ないか」と思った。

「目に水滴さえも入れてはいけない」と言われていた&“医師から許可が出るまで洗髪も洗顔も禁止”だったので、首から下は“しっとり汗拭きペーパー”で拭くだけにした。頭は、“水が要らない&泡が立たない洗浄剤が染み込んだ手袋”を両手に装着、しっかりと目を閉じてゴシゴシゴシゴシ… 「ここが痒いなぁ~」と思いながらゴシゴシゴシゴシ… 指先に力を込めて「これでもか!」とゴシゴシゴシゴシ… 頭部の洗浄を終えて目を開けた時、一瞬だけ右目に痛みを感じた(空気中を漂うエアロゾル(洗浄剤)が目に入ったのだろうか…???)。100%ではないけれど、一応、頭も体も気分もスッキリした私は、フローラル(洗浄剤)の香りを漂わせながら電車に乗り、術後検査を受けるために眼科へ行った。

目というものは、使おうと思っていなくても使ってしまう。食料品などを買いに行った時も、消費期限(明日でも問題ない?)やら調理方法(レンジで何分?)やら原材料(嫌いなものが入ってないか?)やら… いろいろ見る必要があるからである。また、自宅のテーブルの上に置いてあるものも、無意識のうちに目で追ってしまう。「ミックスナッツ」「腰の痛みに」「松井昌司様」「レンジで10分」「99.99%除菌」「安全地帯」などなど… しかしまぁ、そういう一瞬のチラ見ならば問題ないだろう。ということで… 今、この記事も“すべてを思い出しながら書いている”のではなく、何かある度にササッとメモしておいた“後で思い出すためのキーワード”を見ながら書いているのだが… 自分で書いた文字が判読できず、カットした内容もあるんだよねぇ~ ハハハ…

手術当日(後編)

2021年09月28日 16時28分53秒 | 体調・通院・手術など
左目が睫毛によって充血していただけで、右目に異常はなかったので、手術は予定通り行われることになった。手術室に入ると、正面の椅子に座るように促されたので、私は「この椅子… 歯科医院みたいだな」と思いながら腰掛けた。すると、すぐに背もたれを倒され&顔面にシートが被せられ、執刀医から「上を向いて」と言われた。私が視線を頭上へ移すと同時に目の周囲に“何か貼り付けられた感覚”があり、その直後にシートをめくられると右目だけが露出、瞬きができない状態に固定されていた。

執刀医から「少し右を向いて」と言われて頭を傾けると、「ホースから放水されているのか!?」と思うほどの水量でジャージャーと右目を洗浄… しかし、麻酔が効いているので痛くも冷たくもなく、私は「ビニールハウスの中で天井を見上げ、降り続ける大雨を見ているようだ」と思った。その後、頭を元に戻すと、三つの光が顔の上… 数十センチ離れた位置に現れた。光の周囲は真っ黒というか真っ暗というか… まるで宇宙空間にUFOが現れたような感じであった。

執刀医が「三つの光の真ん中を見ていて」と言ったので、それに従い… その後も執刀医が何か言っていたのだが、ちゃんと聞き取れないことが多かった。多分、「次は何をします」と説明してくれていたのだと思うけれど、私の耳が「余計なことを脳に伝えると気分が悪くなる!」と情報を遮断していたのかもしれない。しかし、脳は勝手に「今、目を切ったのかな?」「今度は何をやってるのかな?」「この作業は長いなぁ~ 水晶体を砕いて吸い出しているのかな?」などと想像してしまったのだった…

ある程度の時間が経過した頃に「レンズを入れます」と聞こえたけれど、いかんせん瞳孔が開きっ放しなので、最初から最後まで何をされているのかさっぱり分からず… ぼんやりと輝く三つの光が歪んだり見にくくなったりしただけであった。「はい、終わりました」と言われると同時に顔面のシートが外され、背もたれが元に戻されて「お疲れ様でした」と言われたので、「ありがとうございました」とお礼を言いながら手術室から退出した。腕時計を外されていたので、正確な時間は分からないけれど、手術そのものは10分足らずだったと思う。

その後、事前に購入してあった“ガード付き眼鏡(度なしレンズ付きで3500円)”をかけて移動して精算… 保険を使った三割負担で「片目で5万円くらい」と聞いていたのだが、4万円くらいで済んだので得した気分だった。そこで“術後診察の予定表”と“目薬の処方箋”を渡されたので、すぐ隣の薬局へ行って目薬を受け取るために待っていた時… 無意識のうちに目の前のテレビを見てしまっている自分に気が付いて「気を付けねば!」と思った。そこへ、二階の眼鏡屋さんがやって来て「レンズ交換(3000円)されると聞いてますが、このレンズでよろしいでしょうか?」と言ったので、そのレンズを目に当ててみたのだが… 左目はいいとしても、右目はまだ瞳孔が開いたまま… 当然、焦点が合わずにボケボケ… 私は「いいんじゃないですか?」と答えるしかなかった。

その後、名前を呼ばれて窓口へ行ったのだが… なんと目薬が5個もあったので驚いた。手術した右目は事前に聞いていた通り3種類が1個ずつだったのだが、手術直前に充血してしまった左目にも2種類の目薬が処方されていたのである。「うわぁ~ 面倒くさいことになったなぁ~」と思った私は気分的にアレだったので、看護師さんから言われた通り、電車ではなくタクシーで帰ることにした。駅前のロータリーで「お願いしま~す」と言いながら乗車すると、私が話好きだと分かったのか、運転手さんが世間話を開始… 私も一緒にあれこれお喋りしたのだった。そして、タクシーが自宅の前に到着した途端、フロントガラスに大粒の雨がポタポタと… 「天気予報が当たったな」と思った。

その後、時間が経つにつれて右目の瞳孔が通常に戻り、「そういえば… 手術した人たちが口を揃えて“世界が変わる”とか言っていたけれど… そんな大袈裟に言うほどのことじゃないよなぁ~」と思いながら、左右交互に目を閉じて“左目と右目の見え方”を比べてみて驚いた。手術した右目で見る“白”が、左目では“淡いセピア色”だったのだ。いや、まぁ… あくまでも、比べてみないと分からない… 両目で見ていたら気が付かない程度の差なので… 「真っ白と普通の白」「純白と鈍白」「新品の麻雀牌と中古の麻雀牌」とでも言えばいいのかな? ハハハ…

手術当日(前編)

2021年09月27日 14時32分24秒 | 体調・通院・手術など
先週、無事に手術は終わり、“目を守りながら目薬を差し続ける生活”が始まった。パソコンやテレビの電源は入れず、スマホは天気予報をチラ見するだけ… その時に“ラインやメールなどの着信数”が目に入ってしまい、「誰からだろう?」「急用かな?」などと気になったけれど、開いてしまうと返信したくなるので我慢した。また、新聞のテレビ欄の“ニュース番組の主な内容”だけをチラ見して、「これといった大きな出来事はなさそうだ」と、自分が世間から取り残されていないことも確認していた。そんな努力(?)の甲斐もあって、術後の経過は順調… 本日から“全身シャワー(洗顔・洗髪あり)”が認められたので、このブログも再開することにした。とはいえ、まだ目には多くの負担を掛けられないので、少しずつ書いていくつもりである。


先週火曜日の夜は出勤… 朝方に正社員から残業の依頼があったけれど、当然のことながら「9時から手術があるので…」と断った。職場を出た瞬間、太陽の光がとても眩しくて… 「いい天気だなぁ~ 絶好の手術日和だ(あくまでも気分的に…)」と思った。が、帰宅して菓子パンを一個だけ食べて超速シャワーして、再び外へ出た時には曇っていて… 今にも雨が降り出しそうな空であった。すぐにスマホで天気予報をチェック… すると、昼頃から雨が降りそうだったので、「手術直後は水さえも目に入れてはいけない… ましてや、どれだけの不純物が混じっているか分からない街中の雨なんて論外… 一滴も浴びてはならない」と思った私は、眼科の最寄り駅にあるコンビニでビニール傘を買うことにした。

店員さんから「すぐに使われますか?」と聞かれたのだが、「袋から出して持っていくと、眼科の玄関で傘立てに誘導されてしまいそうだ。まだ一度も使っていないのに… 自分が使うつもりで買ったのに… 名前も目印も何も書いてないから、急な雨で誰かに持っていかれる可能性も…??? 袋に入ったままで“この傘はさっき買ったばかりです”“この傘は買い物した商品の一つなので自宅へ持って帰ります”という状態だったら、傘立てに誘導されることもないだろう」と考えた私は「いいえ」と答え、新品のビニール傘を袋から出さずに眼科まで持っていった。

9時ちょっと前、バッグとビニール傘を持ったまま無事に眼科の受付を通過… いつものフロアとは違うフロアへ案内された。まずは手術に関する説明を受け、“瞳孔を開かせる目薬”を右目にポタリ… しばらく待合所で待機した後、右目の状態を見ながら“麻酔の目薬”をポタリ… 再び待合所で待機することになった。実は私、この眼科で手術が決まって様々な説明を受けてから、ちょっと時間が空くと“目を閉じている”という癖がついてしまったようで、その時も… 「松井さん、松井さ~ん!」と呼ぶ看護師さんの声に起こされた。そう、椅子に腰かけたまま完全に寝てしまっていたのだ。ま、夜勤明けだったから仕方がないよね。ハハハ…

それから手術室の前の廊下へ移動… 自分のマスクを外してポケットに入れて、眼科が用意していたマスクと交換… 雨合羽のようなモノを“後ろ前”に着て、頭にブカブカの袋をかぶって、しばらく待機… すると、看護師さんから「左目、どうされましたか? すごい充血してますよ」と言われたので驚いた。その後、手術室ではなく診察室へ誘導されたので、「ここまで来て、手術の延期か? まさかの中止!?」と不安が増大… 医師から「はい、上見て、右見て、下見て、左見て… はい、上見て」と言われて診察終了… どうやら折れた睫毛が左目の下の方に入り込んでいたらしい。いつの間に…??? 待合室で寝てしまった時に…??? まさか… そこで寝ぼけて目を擦ってしまったのかなぁ~???(オマエは子供か!)

明日から数日間、お休みさせていただきます

2021年09月21日 16時37分38秒 | いろいろ
この土日祝は3連休だった。土曜日の朝、いつものテニススクールを休んで、簡単な検査&直前の説明を受けに某手術眼科へ行った。いよいよ“目薬以外のモノを目に入れてはいけない数日間”が間近に… ということで、軽く予行演習をやってみた。土曜日の朝にシャワーを浴びてから月曜日の朝(鍼灸院へ行く直前)までの48時間、シャワーはもちろん顔も洗わずに過ごしてみたのだが… 日曜日の夜には頭皮の痒みが気になり始めてしまった。果たして、事前に買っておいた“水不要の頭皮洗浄手袋”だけで、数日間も耐えられるのだろうか? やっぱり、美容院で後ろ向きの(顔面に水が流れない)洗髪をやってもらうしかないのかも…

また、手術日の3日前から当日の朝まで差し続けなければならない(もしも差し忘れてしまうと手術を受けられない)“感染症予防の目薬”を処方された。それは毎日、朝・昼・夕・夜の4回も… 「こりゃ、忘れそうだ」と思ったので、基本的に6時・12時・18時・24時を予定、その時刻に差すと同時に次の時刻をアラームセットするようにした。さらに、「目薬を差したらチェックして下さい」と言われて渡された“目薬のスケジュールが印刷されている手術の案内書”をテーブルの上に出しっ放しにして、嫌でも目に付くようにした。

その目薬を差す前に“目の周り向けの清浄綿”を使って、目の周辺を綺麗にするのだが… その商品が、なぜか中途半端な“1箱14枚入り”だったので「なんでやねん?」と不思議に思った。が、1回目の目薬を差した後にスケジュールを見ていた時に気が付いた。3日前から前日まで1日4回の12回、当日の朝で13回目… 今回、私の手術は午前なので13回で終わりなのだが、もしも手術が午後だったら、昼に14回目があったのだ。だから、これは“手術前目薬専用の洗浄綿”に違いない。(いや、普通に様々な洗浄に使える綿で… 単純に二週間分なんじゃないのか?)

さて、明日の朝9時には某手術眼科へ行かなければならず… 残業をせずに帰宅しても、サッとシャワーを浴びたらすぐに自宅を出なければならない。手術後は、医師から許可が出るまで“テレビもパソコンもスマホも本も… とにかく目に負担をかける行為は全て禁止”なので、明日から数日間は、このブログも休刊となります。術後の経過が順調であれば、来週の前半にも再開できますが… 逆に言えば、再開が遅れる場合もあるということです。ご愛読いただいている皆様にはお手数をお掛けして恐縮なのですが、来週からぼちぼちアクセスして頂ければ幸いです。シーユーネクストウィーク!