路線半ばの某駅で発車時刻待ちをしていた。時計の表示が00分45秒、46秒、47秒と進み、私が「そろそろ発車だなぁ」と思った時… 前方から一人の若い男性がこちらを見ながら歩いて来た。私は「このバスに乗るのかな?」と思って待つことにした。
時計の表示が01分05秒、06秒、07秒と進み、ようやく彼はバスに乗り込んんで来たのだが… そこで私に白い紙にプリントされた地図を見せながら「ここへ行くにはどうすればいいですか?」と言った。
確実に老眼への道を歩んでいる私は、メガネを少しずらして地図を見た。彼は「今、ここですよねぇ? それで、ここまで行きたいんですけど…」と言った。私はその地図でバス停の位置を見て… 考え… 「南北が逆になっている地図なんて珍しいなぁ~」と思いながら、「××バスに乗って、△△で降りれば近いですよ」と答えた。
それから私は「それにしてもあの地図、何か変だったなぁ~」と思いながらバスを発車させた。そして終点に着いた時… どうしても気になったので、自分が持っている地図帳を開いてみた。すると… あの地図は“南北が逆ではない!(私の脳ミソの上下が逆である!)”ことが判明したのであった。
「そんなに慌てる必要はない」と思っていながらも、“すでに発車時刻を過ぎている”という事実が、私のボケ脳を“タイムショック状態”に陥らせてしまったようで… 果たして、私の教えたバス停は本当に“最寄り”だったのだろうか!? まぁ、目的地の地名を見ていたので、とんでもなく遠いバス停ではないとは思うが…
まぁ、いくら猛暑とはいえ… あ、「俺のせいにするな!」と猛暑に怒られそうですね。ハハハ…