新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 南イタリア編⑭ プロチダ島での滞在は 美しい光景と温かい心に満たされた日々だった

2024-06-15 | 心ふるえる風景 南イタリア編

 プロチダ島3日間の滞在を終えて 4日目の朝次の目的地に向かった

 船に乗って島全体を眺めると また違った風情が感じられる

 向かって右側の小高い岩山部分は テッラ・ムラータ地区

 昔の城壁跡があり 何度もその高台に昇って街を見下ろした

 この島への旅を思い立ったのも 偶然開いた雑誌のその光景だった

 

 中央部分が 市街地コリチェッラ地区

 ピンクやレモンイエローの カラフルな建物が林立している

 遠くからだと 色合いが少しわかりにくい

 でも中央部分に 密集して住宅が建つ様は鮮明だ

 

 浜では子供たちや 猫たちとの時間が持てたし

 漁網の繕いをする漁師のおじいさんらから 島の話も聞けた

 都会ではありえないほど 地元の人たちと親しくなれた気がする

 

 帰りがけ 港は岩山の裏側にあるため

 バスを利用しようとしたが バス停には時間表がない

 店の人に聞くと 「時間表なんてもともとないよ。

 待っていれば そのうち来るさ」と言われてしまった

 

 困惑していると店の主人が リモンチェッロの小グラスを差し出した

 「これでも飲んで待ってなよ」

 確かに一杯のリモンチェッロを 飲み終わるころ

 ちゃんとバスは到着し 無事船に乗ることが出来た

 帰りがけでもまた 温かい心に触れた瞬間だった


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