さらに次の階段を昇る。
途中でふと足元を見ると、一匹のチョウチョが階段に留まって休んでいた。
本堂に到着だ。咲き誇る桜に囲まれて姿を現した。
和様と大仏様の折衷様式で、趣を感じさせる。
横からの角度で眺める。屋根の先端をグイと持ち上げて、羽のように翻らせた形が美しい。ここには本尊の如意輪観音菩薩が安置されている。
堂の隅で僧侶が何やら書類の整理をしている所に出会った。
高台に来ているので、下層にある金堂や弥勒堂の配置が見下ろせる。
また、もう一段上がった所から見下ろす本堂は。まさに千年の歴史を彷彿とさせる風格と、山深くにたたずむ寺という風土を色濃くにじませた素晴らしい姿だった。
本堂脇にもう1つの階段がある。これも長い階段だが、その先に見えるもの・・・。
それが、まぶしく輝く五重塔だ。