by - NEWS ONLINE 編集部 公開:2021-04-28 更新:2021-04-28
ニュース飯田浩司のOK! Cozy up!飯田浩司高橋洋一
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月28日放送)に数量政策学者・内閣官房参与の高橋洋一が出演。日銀が大規模金融緩和策の維持を決定したニュースについて解説した。
■日銀~大規模金融緩和策の維持を決定
■下方修正するのならば日銀は思い切ってやるべき
■グリーンオーバーしてもいいからまずはバンカーから出るべき
■「携帯電話の料金プランの値下げ」は物価が上がらない理由にはならない
飯田)バンカーのなかにいる、要するにインフレに行かずデフレのままの状態が心地いい人たちも、なかにはいるということですか?
高橋)わかりませんけれどね。小細工でまた携帯電話の料金が下がるから、という言い方をするでしょう。それを物価が上がらない理由にする。
飯田)物価が上がらない理由に、「携帯電話の新しい料金プランが」ということを言っていました。
高橋)確かに携帯電話の料金は下がったのです。私だと年間6万円くらいで、うちの家族全員だと20万近く下がります。そのお金で何をするかと言うと、他に使うわけです。他に使うということは、他の物価が上がるということです。だから総合物価で考えているときには、「何かの価格が下がった」というのは理由にはならないのです。理由にならないことでも平気で喋るでしょう。マスコミは質問したらいいのですよ。「余ったお金はどこかで使うでしょう。そちらの物価が上がるのではないですか?」と質問すればいい。ミルトン・フリードマンという人は、「個別物価の動きは全体の総合物価には関係ない」と言っています。経済学のことで、「個別物価の動きというのは、一般物価に影響がない」ということの典型例です。携帯電話の料金が下がったら、下がると思うでしょう。でも20万円があったらどこかに使うではないですか。それで上がりますよ。
飯田)全体としては、使ってくれれば上がる。
■長期的な金融政策で大きいのは「マネーの量」
■「マネーの量を増やす」のは中央銀行しかできない~携帯電話の料金が下がったことにするのは責任転嫁