「駆け込み寺」

１月３０日（月）９時２０分に起床、室内気温は７．５度、外は薄曇り。どうやら強烈寒波

の峠が過ぎたようでやれやれ。

 

フィリピンの入国管理事務所の収容施設は、犯罪者の「駆け込み寺」か。本来の「駆け込み

寺」は、夫の暴力から逃れるための保護施設で、時代小説などによく登場する。フィリピン

の「駆け込み寺」は犯罪者の「逃げ込み寺」だ。

今回の日本人4人の悪行の数々を見ているとあきれ果てる。マニラの収容施設はワイロがまか

り通り、結果的に犯罪に手を貸すひどいところなのだなあ、と改めて思う。

密入国など罪を犯して収容されているのに、金さえ積めば携帯電話、パソコンも特別室も用

意されるなど、日本では考えられない。そこから日本の闇組織の指令塔になって、広域強盗

や特殊詐欺事件をコントロールする。リーダー格の4人が、日本各地の強盗殺人などを起こし

ていたという。全員日本に送還、逮捕されるようだが、なんとも情けないフィリピン入管施設

だ。これではわざと密入国して収容され、逮捕を免れる日本の不届き者が後を絶たないのでは

ないか。今回の事件はたまたま明らかになったが、これは氷山の一角のような気がする。

もっとも、日本の入管施設でも、収容していた外国人女性が体調不良を訴えたのに無視して死

なせるひどいう事件が露見、問題になったばかりだけど。

 

３１日（火）９時１５分に起きる。外は薄曇り、春めく。

 

明日から２月だ。梅の開花も各地から届きだした。待ち遠しい春の息吹も感じられ心が弾む。

数年来の梅ウイルス蔓延で、市内ではめっきり梅の木が少なくなった。梅の花を観る機会が

激減、寂しい春になった。

 

近くのお寺に小さな梅の木があり、買い物途中に遠まわりしてそろそろかな、と「観梅」としゃ

れこんだが、まだつぼみが膨らみ始めた程度。

その寺の掲示板に金子みすゞの詩が張り出されていた。全編引用して、彼女の優しいまなざしを

浴びたくなった。

　　　　星とたんぽぽ

　　青いお空の底ふかく、

　　海の小石のそのように、

　　夜がくるまで沈んでる、

　　昼のお星は眼にみえぬ。

　　　見えぬけれどもあるんだよ、

　　　見えぬものでもあるんだよ。

 

　　散ってすがれたたんぽぽの、

　　瓦のすきに、だァまって、

　　春のくるまでかくれてる、

　　つよいその根は眼に見えぬ。

　　　見えぬけれどもあるんだよ。

　　　　　　　（『金子みすゞ童謡全集』より）

 

昼飯の後、こたつに足を突っ込んで本を読んでいたら、いつものようにカナが膝に飛び乗って

きた。首やのどを撫でたりしていたら、スース―気持ちよさそうに昼寝。私もカナを膝に乗せ

たまま1時間ほど昼寝タイム。これも至福のひと時というのだろう。

　　　＜お寺の掲示板から>