声に色はありますか?
あるようですよ、それが。
「黄色い声」がそれ。
辞書には子供や女性が発する甲高い声、とある。
黄色は明るい子供などのイメージがあるので、うれしい楽しいなど
ポジティブな感情で発する高い声が、黄色いく感じるという。
コンサートなどで興奮した若い女性がキャーキャー叫んでいる声は、
まさに「黄色い声」なんでしょうね。
時代考証的には、
平安時代以前ではお坊さんがお経を唱えるとき、声に高低を付ける
ものもあったという。
この時一番高い音色を表す色が黄色だったということから、甲高い
声を「黄色い声」を表すようになったとか。
何気なく「黄色い声」を理解しているつもりでも、意味・由来を知らない
と、チコちゃんに叱られそうだね。
甲子園でタイガースが快勝したり見事にサヨナラ勝ちしたときなど、詰
めかけた女性ファンが狂喜して張り上げる声は、甲子園を黄色く染め、
選手たちを鼓舞するのだ。
ところで、ほかに色のつく声はないのだろうか。
赤い声、青い声、緑の声、茶色、ピンクの声…聞きませんなあ。
ネットで調べたら「白声(しらごえ)」と言うのがありました。
江戸時代後期の戯作者・式亭三馬が書いた「浮世風呂」に
「黄色な声や白つ声で、湯の中を五色にする」
とあるが、この「白い声」は力んで出す甲高い声、と言う意味らしい
(「オトナのコクゴ」から)。
「声」にまつわるメモ・・・
・「金切声」、「キンキン声」は「黄色い声」の仲間らしい。
・反対に低い声で濁ったドスのあるのは「ダミ声」で、色はどす黒い不気
味な印象があり、この声でカラオケやられたら逃げ出したくなります。
・可愛い「甘え声」をかけられたら気分が良いけど、程度によります。
・鼻声 ちょっとセクシーだね。
・こわいろ・・・「声色」は、声の調子を意味したり、役者や有名人のセリ
フ回しや声をまねる声を色で表現することで、江戸時代に流行ったら
しい。
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