YOU TUBEで恐怖映像を見た。それは固定されたカメラが作り付けの棚を写していて、ベニヤと同じぐらいのサイズ(180×90センチ)で観音開きの扉は半透明なすりガラスかプラスチックで2枚とも開け放たれており、中の様子が良く見える。奥行きの無い棚(奥行15センチぐらい)にはマグカップとか食料品などが整理されていて当然人間が入る、隠れるスペースなど存在しないのだと理解できる。何の変哲もない画像なのですが、しばらくすると、何か感じたのか、今までの空気と違う恐怖に満ちた女性の声で「すぐに扉を閉めなさい」(英語)と叫び、それに応え、撮影者はとっさに2枚の扉を閉じるのだが、半透明の向こう側で両てのひらが押し付けられ、それから女の横顔が恨まし気に浮かびあがって見えるという映像でした。うげげと成りましたが冷静に考えて真相は「奥行きのあるクロゼットに奥行きの無い棚の写真を細工して、その写真の後ろに女性が隠れ、タイミングを見て(扉が閉じられると同時に)仕掛けの後ろから手と顔を押し付ける」と推理しました。棚の写真は真ん中で切り込みがあれば完璧ですよね。
そしたら昔の出来事を思い出します。実話です。
南部の新原ビーチは砂浜が美しく遠浅で安全な海水浴場です。私が家族に連れられて初めて訪れたときの話。戦争が終わって20年も経たない頃です。当時小学生低学年で泳げない私は砂辺で砂遊びをしていましたが、ふと、ビーチの右側砂浜から少し外れた場所に有った岩が気になり、子供心に浅いから近くに行っても安心だろうと思い、実際、深さを確かめながら少しずつ進んでいきました。想像通り浅いねと思い始めたのですが岩の近くは波の作用でしょうか、海は急に深みへと変わり、足が立たなくなった私は溺れてしまいました。幸いにも近くにいた姉が異変に気づき助けてくれたのです。
溺れたショックでしばらくは砂浜でボーッとしていました。お昼ご飯を食べて、もう海には入らないと思っていました。でも1時間ぐらい経った頃でしょうか、何気に見た岩・・・不思議な事に少し前の溺れた恐怖などすっかり忘れてしまって、また、あそこに行かないといけない気持ちになり、でも怖いから近くに有った流木に掴まりながら海に入りました。途中で流木は離してしまいました。そうではなくて自然に流れていった。
そしたら、また溺れてしまって、でも最初と違うのは海の底を見たことです。そこには白い手が何本も海藻のように生えていて手招きしたり、近くに有る白い手は私の足を必死に引っ張ろうとする動きをしていました。「あ、ここで捕まったらボク死ぬ」と半分諦めかけたら、とても嫌な予感がすると感じていた姉(後で聴きました)に助けられて生還。今、思い出して戦没者の皆様の悲しみが理解できます。
話が重いので軽くしますね。
音楽の巨匠「たっちゅー先輩」に「音楽とは?」と聞いたら答えは
「新原ビーチである。その心は浅く広くね」
脱力感満載。
昨夜は深酒せず。フーチバージューシー(蓬雑炊)にて帰宅。
よんでくれてありがとうございます