私が20歳代の頃読んだ中原中也の詩の中に、
どうしても忘れられない詩がありました。
最後のセンテンスがこうでした。
私はその日人生に、椅子を失くした。
この言葉は強烈でした。
私自身、何に対しての失意なのか、
それは今考えても分かりませんが、
自分の人生に座る椅子がないというイメージは、
心の底にありました。
ただ自分の人生に座る椅子がないからと言って、
人生を投げ出す訳にも行きません。
自分が座る椅子のないまま、
今まで生きてきたのかも知れません。
中原中也にはたくさん詩がありますが、
長い間私の心の中には、
このフレーズのある彼の詩しかありませんでした。
*********************************************************
港市の秋
石崖(いしがき)に、朝陽が射して
秋空は美しいかぎり。
むかふに見える港は、
蝸牛の角でもあるのか
町では人々煙管(きせる)の掃除。
甍(いらか)は伸びをし
空は割れる。
役人の休み日---どてら姿だ。
『 今度生まれたら--』
海員が唄ふ。
『ぎーこたん、ばつたりしよ--』
狸婆々(たぬきばば)がうたふ。
港の市(まち)の秋の日は、
大人しい発狂。
私はその日人生に、
椅子を失くした。
(ハルキ文庫:中原中也詩集/山羊の歌より)
俳優3人に魂が入ったような撮影でした。
来月から稽古も始まり、その様子をアップ
しますのでサイトをのぞいて頂けたら幸い
です。
スチール写真を見させて頂きました。
時代を感じさせるいい写真ですね。
東京まではあいにく行けませんが、陰ながら、応援しています。頑張って下さい。
この度 弊社で企画・制作致します舞台、
『中也が愛した女』 のご案内をさせて頂きたく
不躾ではありますがコメントさせて頂きました。
誠に勝手で申し訳ございませんが、ブログを
読ませていただき、関心を持っていただければと
投稿いたしました。
下記URLが「中也が愛した女」のサイトです。
http://www.chuyagaaishitaonna.com/
東京での公演ですが、ご興味がありましたら是非お越しくださいませ。
このようなコメントが失礼に当たりましたら大変申し訳ございません。
何卒御容赦くださいませ。
気が付いてました。
まるまる一行センテンス使ってますね。
驚きました。
「思えば遠くに来たものだ」というセンテンスが数回「頑是ない歌」の中にありますね。
パクリとしか思えません。
ジョージハリソンも「MY SWEET LOAD」で訴訟され負けましたが、海援隊であれば完敗ですよ。まるで、オリジナリティがありません。
帽子を被った例の中也の写真は本当に有名ですね。おそらくベストワンの彼の写真でしょう。
(イメージ的にはオンリーワンの写真です。)
そうですか、写真で見る中也はなかなかの繊細な美男子?佳人薄命だった訳ですか。。。
それにしても、中也は歴史的名声に反比例するかのように、幼い息子を亡くしたり、その後神経衰弱になったり、終には30位で死んでますね。考えたら、不幸な面が眼につきます----。
ですか、これはズトーンと矢を射抜かれるように心に入ってきますね。
思えば私も、すわり心地の良い人生の椅子をいまだ見つけられずにいるのかも知れません。。。
しかし、寒くなりました。今日は、椅子より布団に包まれていたい感じです
(^^;)
何かの本に書いてました。
居間のソファはいい感じでしょうね。
ただ、横になったらそのまま眠ってしまいそうです。
2階から、居間にソファを移動~
去年すこしの間働いた会社は、種屋さん、お昼休みや、休憩時間になると、横になるんだよ~男も女もほとんどみんな・・・。始めは信じられなかったんですけど。
事務所の一角が畳で~。
居間のソファって横にもなれていい感じ~
きっと~
穏やかな~大人時間かんじたのかな~。
違うかな^^