その辺に転がっている
記憶の断片から
あなたを探すのはとても容易だ
毎日のように定刻になると
思い出したようにあなたは
私の懐の中に忍び込んできて
私の全てを奪ってしまって
私の眠りまで奪ってしまう
それほどまでに
あなたは
私を必要としているのだろうか
冗談じゃない
私は鉄砲玉でもないし
あなたを踏み潰してまで
自分が生きようとは思わない
だからこそ
こんなに窮屈な生き方を
しているのだと思う
でも窮屈な生き方の中でしか
存在しない繋がりというものもある
わたしは決してあなたの微笑みを
日差しの下で見ることはないと思う
要するに人を想うということは
こんなものだ
窮屈なものだと思う
それ故に 歯がゆい もどかしい
ただ
あなたがカーテンを開けるように
わたしの前に現れたとき
初めて
わたしの夜が逆転し
私は
窮屈さから解き放される
そして微笑む
それほどまでに
あなたが必要と
それは言葉では言えないが
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