月水食堂のお弁当

地産地消と昭和の香りをコンセプトにした安くておいしいお弁当を届けます。

胸にしみる思い出

2010-12-29 00:13:41 | 日記
官庁をはじめ、今日28日が御用納めのところは多いみたいです。

ご多分にもれずうちの事業所もそうでした。

作業、大掃除、昼は早めの年越しそばランチ。で、今年のしめとして午後はカラオケ。お歳暮を持っての解散。

カラオケは久しぶりで、みんな歌う気満々。
師走だっちゅうに、なんとまあのどかな光景。70年代フォークソングから80年代明菜にアルフィー、90年代小室哲哉ユニット
さらには永遠のスターマッチに、聖子。果てはアニメソングに至るまで歌うは歌う、本当にみんなカラオケ好きなんだね。

でも、スタッフはそれぞれ残務に燃え忙しい。
走り回る一日でした。

私は今日は朝から法務局へ走り、お弁当工房を開いている事業所の見学、さらにはメンバーへのお歳暮を選び、携帯の法人契約を済ませました。

そちらのお弁当を買いスタッフで試食。おいしくてきれいでリーズナブル。ボリュームたっぷり。
優しい味でしたね。

利用者さんとスタッフさんはほぼ1対1。毎日100以上は作っているということでした。ほのぼのとした空気を失わず、しかし活気に満ちた現場のムードにこちらも和む。

来月から本格的に営業を開始する私たちにとって、いいお手本となりました。

この事業所近辺には、乳児からお年寄りまでの様々な施設が集まっています。

以前私が実習に来ていた知的障害児入所施設も近くにありました。帰り道その施設の前を通り、車を止めて建物を見ていたら、懐かさに胸が熱くなりました。

40人のこどもたちみんなが個性的で愛おしかった。
最終日、夕食前に一人一人の名前を呼んで、さよならをしました。

もう会えないのだと考えると、寂しさがこみ上げ切なくなりました。

あれから12年。当時30過ぎても受け皿がなく、施設に留まっていたあの青年は、今頃どうしているでしょう。

一際美しい容姿で、いつもナンパされていたあの女子高生は、もしかしてお母さんになっているかな。だといいな。

息子デンゼルと同じ年で、ほとんど言葉を持たなかったあのぼうや。もう大きくなっただろうな。

熱をだし、私が抱いて病院に付き添った日を思い出す。あの閉じた胸。かきむしられたアトピーの跡。
決して甘えない、甘えることを知らないぼうやでした。言葉で語らず、行動や体で語っていた。

あの濃密な二週間は、私にとって人生の大きな転機でした。