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自立とは、自力で暮らしていくことではなく、他に依存を構築すること

2020年02月18日 14時58分01秒 | 学習・進学
自立とは、自力で稼いで生活することと考えるかも知れないが、自分ひとりの生活は社会ではあり得ない。必ず、何かに頼っている。例えば、家族、友達、ペット、恋人、会社、病院など、頼らなくては生きてはいけない。つまり、人は他に依存して生きているのである。人間関係を築くことが成長期の要諦であり、それを拡大し、使っていくことが成人である。
昭和時代以前は、近所がお互いに踏み込み合っていた。所謂、集団の時代であった。人口増加が起こり団塊世代、平成になり団塊二世代には1年齢に約205万人と人口増加していった。集団から個の時代の幕開けである。隣の家、隣の部屋の人は声も掛けない知らない人と自立ではなく、孤立が始まった。勿論、言うまでもなく、独立ではあり得ない。近隣に依存せずに、社会の仕組みに依存する世知辛い世の中になったと言えよう。システマティックな社会である。マイホーム、マイカー、マイテレフォン(スマートフォン・携帯電話)など、マイマイマイ、私が私が私がの世界である。個人主義が日本に押し寄せてきたのである。気迫な人間関係が当たり前になっている。学校ではそれを阻止しようと、挨拶、挨拶、挨拶と地域社会との連携を試みている。只、真の人間関係ができるとはまだまだ言えない。なぜなら、家庭や近隣の関係が基本であるため、家庭、地域、学校(会社)の繋がりが必要なのである。一つでも欠けると、豊かな自立は成り立たない。信頼のある人間関係を多く築くこと、そして、依存できることが安心な社会であり、豊かな自立である。日本の人口減少傾向は確実に起こっている。ここで、個々人が自立していないと日本は潰れるのではないかと将来を危惧する。
頑張れ日本、頑張れ子供たち、頑張れみんな!真の自立を築け!
文責:木村浩

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