忘れえぬ体験-原体験を教育に生かす

原体験を道徳教育にどのように生かしていくかを探求する。

私の原体験 ⑲ (妻の死)

2010年04月29日 | Yutakaの原体験
 学校にいる間、生徒と接している間は、
以前の元気がよみがえっていました。
 それは生徒たちのお陰かもしれません。
学校現場では、色々なことが起きます。
楽しみも、苦しみも、喜びも、悲しみも含めいろいろなことが起きます。
感動もあります。
 教職という仕事を選んで良かったと思います。
私の天職なのかもしれません。
 妻の葬式を終え、12月の頭に復帰すると
当時3年生の私のクラスの生徒が私を体育館で呼んでいました。
 体育館に行ってみると、誰もいません。
私が体育館の真ん中あたりまで歩きながらさしかかると、
突然舞台のどんちょうが上がりステージのひな壇の上には、
クラスの生徒がならんでいました。
「文化祭で先生に合唱を聞いてもらえなかったから」と、
私のためにクラス全員で合唱曲を一生懸命に歌ってくれました。
 私は終始、涙が止めどもなくこぼれました。
合唱が終わると生徒達は私の言葉を待っていました。
「姿はありませんが、私の横にいる妻と一緒にみんなの歌を聴かせてもらいました。
本当にありがとう。」と答えたことを覚えています。
 その生徒たちも卒業し、新しい新入生を迎え、
今年は3年生の担任をしています。
 あれから3年が経とうとしています。
(つづく)



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