忘れえぬ体験-原体験を教育に生かす

原体験を道徳教育にどのように生かしていくかを探求する。

教育談義 「委員だけが評価対象ではない」(yutakaの学級通信)

2010年03月23日 | Yutakaの原体験
第3話
『委員だけが評価対象ではない』

 高校入試に使われる中学校の調査書には、委員会活動や係活動の状況を記入する欄があります。
中学3年生ともなると高校入試を意識するあまり、専門委員選挙で落ちたときなど大きなショックを受けることがあります。
しかし大丈夫です。
 委員になることだけが学校生活の評価対象ではありません。
昔こんな生徒がいました。
 その生徒は毎回意欲的に掃除に取り組みました。
黒板下や棚など汚れている部分のぞうきんがけを進んで行うなど、最後まで陰日向なく一生懸命に取り組みました。
 またこんな生徒もいました。
その生徒は黒板ふき係でした。
毎時間毎時間、授業が終わるたびに黒板をピカピカに拭き続けました。
各教科の先生方が驚きと感心の気持ちを抱いていました。
 これらの生徒が、学校から人間性として高い評価を得たことは言うまでもありません。
これらは委員会活動ではありません。誰もが取り組む係活動なのです。
大切なことは委員になることだけでなく、与えられた仕事に全力で取り組むことです。
大切なことは、ひとつでも良いことを続けることです。
 ある人がこんなことを言っていました。
「私はトイレを入るたびにスルッパをそろえて出ることをやり続けています。
 それは私が死んだとき、閻魔さまにひとつだけですが胸をはって言うためです。」
この人のようにひとつだけで良いです。正しいことをやり続けたいものです。

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