玄文講

日記

知人との会話(メモ)

2005-10-10 08:53:20 | メモ
知人が会社をやめることを考えているらしい。
彼は昔は経営陣の一人だったのだが、今では左遷されて一社員に降格されている。

彼は数年前、自分の家を担保にお金を借りて、そのお金を会社に貸したことがある。
経営がそれだけ危なかったのである。
それで退職にあたりそのお金を返してもらいたいそうなのだが、困ったことに彼自身、そのお金がどういう種類のものとして扱われているか分からないそうだ。

借金なのか、融資なのか、寄付なのか、
経営陣の一人として負担したお金なのか、
社員の一人として貸したお金なのか。

つまり、問題はそのお金を返してもらえるのか否かがあいまいであるということだ。

公私混同された経理をやっているので、責任の範囲が不明瞭なのだ。
しかも、そこは中小企業ではない。県内上位のメーカーだった企業なのだ。
大手のくせにそんな不健全な管理体制を敷いているから、経営が傾くのである。
カネボウではないが、粉飾決算もしているらしい。

その業界全体は少しずつ上昇しているそうだが、その会社がその波に乗れるかどうかは怪しいところである。
粉飾決算をしているからということだけではなく、その会社内の人の流れが悪くなっているからだ。
新旧の人材の交流、および交代がなく、新しい技術を取り入れる気概も資本もなく、新規採用は0で、解雇は進み、経営陣はつじつま合わせに奔走する。

つまり素人目に見ても、ろくでもない状況になっているわけである。
せっかく設備も信用(伝統)もある会社なのにもったいないことである。