玄文講

日記

就職活動1

2005-03-20 00:00:05 | 個人的記録
就職ナビなるものに登録をし、物理学科卒業を採用条件にしている企業を探してみた。

少ない。
というか、ほとんどない。

物理とは、つくづく潰しのきかない分野である。
採用予定は、工学系や化学、生物系の人間ばかりである。

周囲の人間は皆、公務員かシステムエンジニアになったが、これでは私もそれになるしかない。

それに私は面接が苦手である。
まず私は書くように話すことはできない。何事も頭の中でためて、校正してから、出力する。
つまり時間がかかるのである。

即答するとどうしてもバカ正直な感想を言ってしまうのである。

「当社を希望した動機は?」

「生計をたてるためです」

「それは当社でなくともよいのでは?」

「はい、そうなのですが、私でも入社できる企業という意味では御社でなくてはいけないのです」

確実に落とされる。

他にも何ができるかとか聞かれたら、私は「具体的に仕事をしてみないことには、判断しかねます」と答えてしまう。

長所を聞かれたら「犬のように命令に忠実」としか答えられない。
ダメだろうなぁ、これじゃあ。

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ちなみに私は大企業にだけは行かないようにしたいと思っている。
大きな会社では競争相手が多すぎていつまでたっても大事な仕事をやらせてもらえない。
それに比べて小さな会社ならば、はやくから仕事を任せてくれるだろう。

こういうのを「鶏口となるも牛後となるなかれ」と言うのだろう。
もっとも心配しなくても、向こうが私を入れてくれないはずだ。

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母から電話あり。
実家の印刷屋の人材不足が深刻なので、会長たちは私に復職して欲しいそうである。
社長はそんな必要はないと考えているようだ。

「帰って来い」と命令されれば、もちろん帰るつもりだが、来て欲しいのか欲しくないのかはっきりしてほしいものである。
もし帰るなら、さっさと退学したいのだが、「卒業はしろ」と言われている。
実家に就職するならば卒業するメリットはないのだが、命令系統が錯綜している印象を受ける。

向こうは「私の意志を尊重する」とでも考えているのかもしれない。
しかし私はもともと自分というものがない人間であり、強固に主張したい意志なんてものは持ち合わせていないのである。

餌が手に入る環境でさえあれば、他に望むものはないのである。