goo blog サービス終了のお知らせ 

玄文講

日記

大学に潜む者たち

2006-01-10 17:20:53 | 個人的記録
さて、最近の私は大学に住んでいる。

寝袋、毛布、サバイバルブラケット(携帯用毛布。銀色のシートみたいなもの)を長いすの上に敷いて毎晩寝ている。

洗面用具も持ち込み、大学でヒゲを剃ったり、髪を洗っている。
身体だけは洗えるほどの大きな場所がないので、濡れタオルでふいて済ましている。
研究室に女性が一人もいないからこそできる荒業だ。
あー、ほんとうに、研究室に女の人がいなくてヨカッタナー、チクショウ(泣)

またガスがひいてあるのでコンロやなべを持ちこみ自炊し、冷蔵庫に保存してある冷凍食品を電子レンジで温め、談話室のアメリカン・コーヒーを飲んでいる。

実に快適である。
自分の家よりはるかに暮らしやすい。凍死の心配がなく寝れるのが嬉しい。
山谷の狭いカプセルホテルで震えながら暮らしている知人に教えたら、とてもうらやましがっていた。
「研究生になれば月4万円で、この暮らしができる」と冗談で言ったところ、本気で考え始めてしまった。
来年以降、当研究室の人口がむさくるしい男どもであふれたら、それは私のせいである。

そんな快適な場所であるから、私以外にも大学に住んでいる人が何人かいる。
中には部屋に木材をはってフローリングを作り、玄関を設け、研究室を本当の部屋に改造してしまった教官もいる。
しかも彼は体育部のシャワー室を使う権利も持っているので、大学生活唯一の欠点「身体を洗う場所がない」もクリアーしている。
完璧だ。素晴らしい。

商いは短く持ってコツコツ当てる

2005-12-27 14:51:20 | 個人的記録
1月5日までに納品できるなら仕事を注文してくれるという人がいたので、
先日まで年末でも営業している印刷所や製本所を探したのだが、結局見つからなかった。

そして仕事を一つ逃してしまった。
商いは短く持ってコツコツ当てていかないといけないのに残念である。

***********

本の感想の続きは明日か明後日に書きます。

大人にあらず

2005-12-23 09:58:36 | 個人的記録
先月、兄さんに子供が生まれた。

女の子であった。

私は本格的におじさんになりつつある。もう若くはない。
もっとも私は昔から若者らしくないと言われているので、今更若者でなくなっても困ることはない。
知人である老人の能楽発表会に行ったり、彼らに混じって釣りに行ったりしている一方、私には同年代の知人はほとんどいない。
たまの休日には隅田川沿いを散歩するくらいで、家族からは「若年寄り」という仇名をもらう始末だ。

ただ今までの私は学生、院生、あるいは新社会人として上の世代を見ているだけでよかった。
それが今や自分より下の世代が次々とやってきて、大人として、上司として見られる立場になりつつある。
つまり、それが「私はおじさんになった」ということだ。

子供や新人は大人や上司のマネをしながら成長する。
だから大人は子供に無様な姿を見せてはいけない、と私は思っている。

無様な姿を見せないというのは偉そうにするということではなく、軽蔑されるようなまねはしないということだ。

しかし私はお世辞にも私は立派な大人ではなく、それ以前に立派な人間でもない。
知恵もなく、体力もなく、逃げることばかりが上手で、卑怯な行為ばかりしてきた。
他人に誇れるところは何もない。それでも生きることだけに専念して、他人に見られることのない人生を過ごしていれば誇ることのできない人生でも一向にかまわないと思っていた。

しかし他人に見られることのない人生なんてありえないことに私は気がついた。
家族が増えれば、論文を書けば、仕事を始めれば、部下ができれば、彼らは私を見てしまう。

新しく生まれた姪や甥たちに、私はどんな大人として見られるのだろうか?

病院の待合室で私はそんなことを考えながら、「赤ん坊を目の前にしてそんなことを心配していても仕方ないよな」と思い直し、

「反面教師になるっていう手もあるだろう」

とつぶやいてみた。
そんな私の目の前で、兄は目じりを下げながら赤ん坊の足の指を丁寧にさすっていた。

近況報告

2005-12-22 18:32:56 | 個人的記録
どうも、こんばんは。

そして、お久しぶりです。

「玄文講は2ヶ月も放置しておいたのだからアクセス数も一桁になっていることだろう」と予想していたのですが、先ほど久しぶりに確認をしたところアクセスが毎日約20件もあり意外でした。
多くの方に無駄足を運ばせてしまったことを申し訳なく感じました。

さて、この2ヶ月間、世間的に見れば取るに足らないどうでもいいことで、個人的には大事なことがいくつかありました。

姉さんがスイスから甥っ子2人を連れて来日して、
彼らの来日前日に兄さんに子供ができて、
学位論文作成と、審査会と、プレゼンテーションの準備に追われて、
車の免許を取りに自動車学校に通って、
実家と大学を往復する日々でした。

ですが、これは忙しいからブログを書かないでいた、ということではありません。
この程度で忙しいと言ってしまったら、システム・エンジニアやっている元同僚から「一日5時間も眠れる奴は忙しいとは言わない」と怒られてしまいます。

更新停止の理由はただ自分の言葉や文章が、他人に伝える価値のあるものだとは思えなくなってしまったからであります。
それで書くのが億劫(おっくう)になったまま2ヶ月が過ぎたわけです。
我ながら自意識過剰なことだと思います。

ところが先日、年末に会の仲間と久しぶりに直接会うことになったのですが、某氏から「最近はどうしてるかね?例のインターネットに近況でも書いたらどうかね」と提案されたので、今こうしてここにこれを書いている次第なのであります。
それで一度書いてみると、億劫な気分が消えてしまいました。

ですから私は今日から玄文講の更新を再開したいと思います。

更新停止

2005-10-24 00:31:46 | 個人的記録
たまに文章を書くのが嫌になるときがある。

今がそうである。

別に忙しいわけでも、書くことがないわけでもない。
犬とのケンカの続きや食い逃げの話とか、読んだ本の感想とか書くことは大量にある。
だが、書く必要も、他人様に読んでいただく必要もないとしか思えないのである。

文字を書けば書くほど、自分がバカになるような気がする。

他人様に見せるような文章ではないと思える。

バカでもいいし、金を取っているわけでもないので他人様を楽しませる義理もなく、書き捨てていればよいのだということは知っている。

しかし駄文を垂れ流して他人様をわざわざ不快にさせることはない。

そういうわけで、しばらくの間、更新を停止したいと思う。