このあたりでは、テレビの天気予報が「梅雨明けしました」と言っても、
信じちゃいけないのよ。
7月10日前後の滝のような大雨の日が終わらない限り。
この小さな町には、霊峰石鎚山という西日本最大の山がある。
お山開きをする7月1日~10日。
昔は、この時期、10万人もの人がこの小さな町にやってきて、
この町から山に登った。
その10万人もの人たちが、お山で落とした「排泄物」を流す「大雨」らしい。
というわけで、この2日ほど、滝のような雨が降りました。
そろそろ梅雨が明けるんだと思います。
これは不思議なことに、毎年必ず降るんです。
その大雨の名は…
「石鎚の大糞(おおぐそ)流し」
これ、本当。
どの地区に住んでいる人(じーちゃんばーちゃん)に聞いても
同じ名でした。
うちのデイに来てるじーちゃんばーちゃんたちから教えてもらった
この町の言い伝え。
これ、好きなんです。
去年、天気予報が梅雨明け宣言したあと、
「ついに梅雨が明けたねー」とじーちゃんばーちゃんに言うと、
「石鎚の大糞流しが降ってないからまだですよ」
と言われました。
その後、滝雨が2,3日間降ったのです。
先人の知恵と経験っつーのは、本当に偉大です。
今日は皆既日食。
80、90才の人たちが
「昔、見た」というのです。
「日食じゃいうて、父さんがの、教えてくれたんじゃ」
「学校で黒の画用紙もらってみんなで見たんじゃ」
昔の人も、知ってたんだね。
今は皆既日食が何かってすぐに調べられるけど、
テレビもパソコンもない、もっともっと前の時代、
昼なのに、まっくらになって、
さぞかしびっくりしたんだろうなー。
この世が終わると思った人もいるんじゃないかな。
縄文とか弥生とかの人たちって、どんな気持ちだったんだろう。
まあ、日本には、旧暦という本当に素晴らしい暦があるから、
今の時代よりもそういうことに、もっともっと敏感だったのかもしれないね。
旧暦という暦を知ったら、
日本人の感覚ってすごいなーって思う。
そして、そう思ったら、自分を肯定できるんだよね。
いつも否定してるわけじゃないけど。
ああ、幸せだなあ、生まれてきてよかったなあ、私にもその血が流れてるんだなあって。
うまく言えないんだけど。
まとまりがありませんが、今日、日食を見ながら考えたこと。
つぶやきみたいですみません…。
(ちなみにうちの庭からも見えましたよー)