尊敬している山のじいちゃん(血縁ではない)。
のんびりした口調と、酔っぱらった赤ら顔。苦労してる手。
地元育ちの私でもわからない時があるくらいの方言(山の言葉)。
90度に腰は曲がり、いつもズボンのチャックが開いている。
そのじいちゃんが、時折、魂を揺さぶるような言葉をかけてくれます。
特に、この半年、じいちゃんの
「大事なもんこそ、人に譲らないかんのぞ。
人に譲れんのは、大事なもんとは言えんのぞ。
大事なものを手放して、初めて、『大事なもん』と言えるんぞい」
という言葉を胸に生きてます。
おいしいものだから、皆に食べてほしい。
きれいなものだから、あの人の家に飾ってほしい。
貴重なもんだから、大切に使ってくれるあの人の手に。
とにかく、手放す、手放す。
手放すことを繰り返した半年。
そうすると、ものすごく、心も軽くなりました。
自分が満足するために、生きてるんじゃなくて、
いかに周りによって生かされているのか、感じられるようになりました。
そして、渦のような見えない不思議な力を感じられるようになりました。
物に執着しなくなり、その「物」よりも、
作った人の気持ちや、生き方みたいなものに、
目を向けられるようになりました。
前はもっと執着したり、こだわったり、曲げたりしなかったものでも。
不思議だー。
でも、もっともっと身軽になりたいなー。
まだまだ修行が足りん部分も多く、捨てきれない。
なんでも受け入れられるくらいの、キャパも欲しい。
じいちゃんに言わせれば、それも「欲」なんだろうけど。
明日は、ずっと忙しくて行けなかった赤ちゃんの検診。
久しぶりすぎて、すまぬ。
でも、忘れたわけじゃなくて、いつも一番近くに感じてます。
この赤ちゃんに守られて、毎日が過ぎているようなもの。
ありがたや~ありがたや~。
てつやさん。
数珠、ありがとう。
この数珠をつけてると、なんだか今日、この文章が無性に書きたくなりました。
なんでだろーねー。
とにかくいい匂い。