功名が辻〈3〉文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
先週から引き続き、「塞翁が馬」編の後半でした。あらすじは公式サイトでご確認下さい。
前話の幸せ一杯夢一杯の世界から一転、一豊・千代夫婦に大厄災が襲い掛かりました。『天正の大地震』です。鳥や獣が鳴き喚き、鼠が逃げ出すなど、大地震の前兆が(劇画的ではありましたが)おどろおどろしく描かれて、一人寝をむずかるよね姫の気持ちがリアリティをもって胸に迫ってきました。それをたしなめつつも言い知れぬ不安な思いに揺れる千代・・・この辺りの描写はよかったですね。ハラハラどきどきしました 今回は森迫永依ちゃんを筆頭にした女優陣の演技が光っていたと思いました。いやいや、久々に功名が辻で感動しましたよ
まず前半でこれでもかと言わんばかりによね姫にまつわる微笑ましいエピソードが語られました。草でコオロギを作ってくれた、優しい康豊叔父への、よねのほのかな恋心・・・それを打ち明けられて、千代は言います。
「よね、恋をする事は人の心を豊かにします。人を思いやる心もめばえます。ただ、幸せな思いだけを運んでくるものではないのですよ。その事を覚悟しておかねばなりませぬ。」
うーん、名言だ・・・ そして、娘に贈る小袖。小道具の出し方のうまい事・・・母に叱られ、仕方なしに一人部屋で寝るよね姫の枕元には、その小袖と草こおろぎが置いてあり、よね姫は小袖を胸に抱きしめて不安と戦います。そこへ襲い来る地震!わが街新城は東海大地震の地震防災対策強化地域であります。本当に、他人事ではない思いがしました。あんなのが襲ってきた日には・・・わたしゃ、生きてはいないでしょうな
よねの死を受け止めようともがく千代の前に現れた二人の女性。一人は大店の侍女せつ。ワンポイントで石川さゆりを出しましたか・・・こういうところが「大河」ですな ワンポイントではありますが、大事な役柄という扱いですな。そして、もう一人は、はせきょー玉様。
「千代様・・・強く生きてまいりましょう。私は、父を見捨てた細川の父も恨みませぬ。私を切ろうとした家臣たちも恨みませぬ。うつし世のものはすべて許していこうと思うのです。」
「許す・・・」
「許す事ができるように、玉は強くなりたいと思うのです。」
くわっ、これもいいセリフだな・・・
今回は、女性陣が皆美しく見えたエピソードでした。西田家康や柄本秀吉のあくの強さも、今回ばかりは霞んで見えました。
いつもありがとうございます。
あのコオロギ、作り方知りたいなと
思いませんでした??
よねの幼い恋心、康豊に伝えるチャンス
が永遠になくなったのは残念~。
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200608060002/32645/
公式サイトで、作り方教室でも開いてくれないですかね。
それから、地震の怖さですね~・・・。
東海大地震、我が家も範囲内です。
どんなことになるのやら。
実際、あんな風に地震前に何か不安な雰囲気が漂えばそれなりの対処も出来るかもしれませんが、実際は突然ですよね。
小袖を母と思い、不安と戦っていたよねの姿を思い出すとまた辛くなります。
天正の昔に比較したら格段に科学文明の発達した現代でも、地震予知は出来るのか出来ないのか、それさえもよく分からないんですよね。
でも、来る事は確実なので、これを機会に家の中の総点検をしておくつもりです
一豊と千代を優しく、厳しく見守る法秀尼の言葉もとてもよかったです。
大名となる代償に子供の命をとられるとはなんと運命とは残酷なんでしょうか。
一豊たちがこの運命をどうやって受け入れていくのか見守りたいと思います。
次回は旭姫の話に行っちゃうので、もしかしたら、「省略」かも・・・でも、主人公にとって最大の事件なんだから、やっぱり丁寧に描いてほしいですね。