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美貌の人 中野京子 PHP新書

2019年01月09日 | 面白かった本

ロシアのモナリザ(忘れえね女・ひと)が表紙にデーンと載っています。

 

知人からの年賀状に、とんび (重松清・著)を、何度も読み返しています。

読み返す度に涙が止まりません。と書いてありました。

歳を取ると、涙腺がゆるくなります。

私も久しぶりに、涙を流すかぁ~! と、書店に行ってきました。

 

とんび(重松清・著)より先に、

美貌の人 (中野京子・著) PHP新書が、目に飛び込んで来ました。

ロシアのモナリザ(忘れえぬ女・人)が表紙の本です。

 

画像はサイトから無断借用です。

 

ロシアのモナリザ (忘れえぬ女・ひと) が表紙でした。

肖像の奥に潜む、秘められたドラマ。美が招くのは幸運か破滅か。

表紙を見た瞬間に、レジに並んでいました。(笑い)。

このロシアのモナリザ (忘れえぬ女)を描いたのが、イワン・クラムスコイです。

 

 

イワン・クラムスコイの自画像。

 

忘れえぬ女(ひと)の名付け親は日本人だそうです。

クラムスコイは、タイトルを 『見知らぬ女』 と付け、それ以外は一切語っていないそうです。

この 『見知らぬ女』 が日本に来たとき、日本人が 『忘れえぬ女』 と名付けたそうです。

『忘れえぬ女(ひと)』 こちらのタイトルが数万倍いいです。

 

イワン・クラムスコイは、ロシア文豪・トルストイの肖像画も書いています。

肖像画嫌いのトルストイが、クラムスコイだけに肖像画を描かせたそうです。

 

トルストイの肖像画を描いたクラムスコイが、

『アンナ・カレーニナ』 のアンナを想像して描いた絵が、

『忘れえぬ女』 だと、中野京子さんは書かれています。

 

イワン・クラムスコイ 『忘れえぬ女』 1883年 油彩・キャンヴァス。

 

アンナは、列車に飛び込み自殺をします。

この無蓋馬車に乗っているモデルは、自殺をする前のアンナだそうです。

構図がローアングルなので、視線はこちらを冷たく見下ろしているようです。

冷たさの感覚は、背景の屋根や軒に溶けずに残っている雪によって強調されています。

鮮やかなブルーのリボンをほどこしたマフから、手を出すか入れようとしています。

腕に巻いた金のブレスレットを煌めかせ、

帽子に真珠のピンで差した水鳥の羽毛を繊細に揺らせています。

 

 

 

 

『とんび』 重松清・著を買いに行ったのに、

真っ先に買ったのが、『忘れえぬ女』の本でした。(笑い)。

1月27日まで、東京に来ているそうです。

お金があれば飛んで行きたいです。

 

『とんび』は、裏表紙に書いてあるあらすじで、読んだ気になります。(笑い)。

昭和37年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。

愛妻の美佐子さんとのあいだに待望の長男アキラが誕生し、

家族3人の幸せを噛みしめる日々。

 

しかしその団らんは、突然の悲劇によって奪われてしまう―――。

アキラへの愛あまって、時に暴走し時に途方にくれるヤスさん。

 

我が子の幸せだけをひたむきに願い続けた不器用な父親の姿を通して、

いつの世も変わることのない不滅の情を描く。

魂ふるえる、父と息子の物語。

読んだ気になったでしょう~?(笑い)。

 

 


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