アフリカのコロナ感染が凄まじく報告の７倍・５９００万人に上る（ＷＨＯコロナ感染推計公表）／少数派

　少数派シリーズ　特設｜新型コロナウイルス ＶＯＬ．１２１
アフリカのコロナ感染が凄まじく報告の７倍・５９００万人に上る（ＷＨＯコロナ感染推計公表）



■人口１３億人のアフリカで累計の検査件数は約７０００万回・医療体制が貧弱で検査が不十分
毎日新聞を活用しています／世界保健機関（ＷＨＯ）は１０月１４日、アフリカで新型コロナウイルスに感染した人の累計は、報告されている人数の約７倍に当たる５９００万人に上るとの推計を公表した。死者も約３倍の６０万人程度と見ている。医療体制が貧弱で検査が不十分であることに加え、人口に占める若年層の割合が大きいことから軽症や無症状で済むケースが多いためという。ＷＨＯはさらなる感染防止対策が必要だと指摘している。ＷＨＯによると、人口１３億人のアフリカで累計の検査件数は約７０００万回と、英国（同２億８０００万回）よりも少ない。ＷＨＯのモエティ・アフリカ地域事務局長は「検査のほとんどは症状がある人を対象に実施されているが、感染は無症状の人を通じてより拡大している。目に見えているのは氷山の一角だ」と述べた。

ＷＨＯは、対策として今後１年間で、ブルンジやザンビアなど８カ国を対象に、ＰＣＲ検査よりも安価で迅速に結果が出る簡易式の抗原検査キットを７００万回分、配布。地域での感染を早期に把握し、拡大防止を目指す。ＷＨＯの統計では、アフリカの累計の感染者数は約８４０万人、死者は約２１万人。多くの国が資金不足でワクチン入手が遅れており、英オックスフォード大の研究者らが運営する統計サイト「アワー・ワールド・イン・データ」によると、接種が完了した人の割合は人口の約５％にとどまっている。

■英国は８日間連続で４万人が感染、ロシアでは１０２８人／日が死亡し歯止めかからず
英国では再び感染が拡大しており、１０／２１現在１日で５万人を超え、９日間連続で４万人を超えている。死者は１日１７９人だった。９月に学校が再開されると感染が増加し１０代が最も多く、学校から家庭へ広がっている。ジャビト保健相は記者会見で「冬場は１０万人／日の可能性がある。現時点では行動制限はしない。デルタ株より感染が強い『デルタプラス』変異株が広がりを見せている」と語った。一方、ロシアでも同２０日に３．４万人が感染、最悪の１０２８人が死亡し歯止めが掛っていない。国民はワクチン効果に懐疑的で、接種が進んでいないとしている。

投稿者からのひと言／米国を始めヨーロッパ諸国、日本も３回目のワクチン接種が行われようとしている。その一方で、医療体制が脆弱なアフリカでは接種がほんの一握りだ。世界的規模では、３回目接種のアンバランスが起きている。専門家によっては先進国が３回目を打つより、アフリカなど手が付いていない地域を先行したほうが世界的感染が防げる見解もある。個人的には早くワクチン３回目を期待するが、貧しい国を”置いてけ堀”にして我先にと思う己の卑しさも感じる。悩ましい問題だ。戦争・核兵器廃棄と同様に、国連がもっと指導性を持ってワクチンやＰＣＲ検査の援助・推進ができないものだろうか？ 一方、英国は人口から見て日本の半分なので、日本に換算すると１日８～１０万人が感染していることになる。ニュースで見る限りほとんどがマスクせず、夜間も大勢で酒を飲んで抱き合い大騒ぎしている。あれでは、感染は治まらないだろう。日本人は感覚が違うとは言え、下火になったからと言って気が緩むと今までの二の舞だ。規制緩和は一斉ではなく、少しずつ少しずつと徐々にやるべきだ。


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