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2018年猛暑でも太陽光発電が貢献し電力は安定供給・原発不要が立証された/少数派

2019年05月12日 | 核兵器・原発を失くせ
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2018年猛暑でも太陽光発電が貢献し電力は安定供給・原発不要が立証された

▽図・2018年7月の「1日の電気の使用率」
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説明/上段=7/1~31の日付、中段=東京電力管内の電気使用率
(93%未満なら供給が安定的とされる)  下段=東京地方の最高気温


ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。

■暑い日が続いたのに「やや厳しい」とされる電力使用率93%以上はたった1日
「いや~暑かった!」~今年2018年の夏は大変な暑さでした。なかでも7月の平均気温は、東日本では1946年の統計開始以来、最高だったそうです。熱中症対策から、メディアもエアコンを使うよう積極的に促しました。記録的猛暑が続いたこの夏、エアコンの使用で電力需要は増加したにも関わらず、実は東京電力管内の電力供給はほぼ安定的だったことが分かりました。図・2018年7月の「1日の電気の使用率」をご覧下さい。東電などは、電気の供給に対する使用率が93%未満であれば「安定的」であるとしています。93%と「やや厳しい」となった7月2日を除き、7~8月(8月は図なし)は全て安定的です。

東京電力の電力供給数値に加え、投稿者が東京地方の最高気温を対比させて作図しました。電力供給値の変動は、東電管内の関東と周辺県も含みます。対して最高気温は東京地方のものですが、東電管内の地域の気温の動きは概ね同じと思われます。7月23日、埼玉県熊谷市で国内の観測史上最高となる41・1℃を記録した日でさえ、使用率は92%と安定的でした。なお電力が増加する場合は、最高気温だけでなく湿気の状況、あるいは突然暑くなった日、長く暑い日が続くとバテてしまい突出して暑い日でなくてもエアコンに頼ってしまいます。それにしても、電力供給はかなり余裕が見られました。その詳細を、下記にまとめました。

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■東電管内に稼働原発は1基もないが太陽光発電のお陰で暑い夏を乗り切れた
かつて東電管内の使用電力は97~98%に至り、中部電力などから供給を受けたことがあります。しかし最も電力の需要が多かった、7月2日の午後2~3時の東電管内の最大需要は93%の5653万KWでした。これほどまで暑かったのに、ピーク時間帯の需要の安定・余裕があったのは、東電自ら「太陽光発電の役割があった」と話すほどです。今夏の太陽光実績はまだ出ていませんが、昨年の夏でさえ、原発8基分にあたる約800万KWが太陽光発電で賄われた実績が残っています。今や供給力のおよそ7分の1を、太陽光が支えている計算になります。太陽光発電は夕方になると当然発電量が落ち込みますが、昼間の太陽光発電の電力でダムに必要な水を汲み上げる揚水発電のシステムを利用しています。そして夕方には循環したその水を利用した、いわゆる水力発電によって電力を供給します。

このような太陽光発電・風力発電などの再生可能エネルギーの利用はまだまだ不十分ですが、今夏はその効果が出たようです。福島第1原発事故前は、東電管内の電力の3割弱が原発によるものでした。しかし現在稼働する原発は、管内に1基もありません。それでも、2016年から3年連続で夏の節電要請は見送り。つまり柏崎刈羽原発などの再稼働が、不要であることが証明された形です。原発に頼らなくても、「電力の安定供給」が可能であることが改めて示されました。再三繰り返しますが、今年の暑い夏が乗り越えられたのは、再生可能エネルギーのお陰です。原発稼働ありきの政府の考え方や、電力不足を理由に原発重視の扇動はウソ・誤りだったことが判明しました。地球の将来を考え、加速して再生可能エネルギーを促進すべきです。

Ntopkeiji

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