少数派シリーズ/政治情勢
松尾貴史氏コラム◇真鍋かをり氏「蓮舫の都知事選立候補にウンザリ」野党への批判は筋違い
毎日新聞の日曜版、「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムからの記事をご紹介します。
松尾貴史氏はコラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。
*投稿タイトルは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。
↓ ↓ ▽松尾貴史氏のコラム
■TV各局の「蓮舫批判・蓮舫封じ込め」方針は政治的公平性にバランスを欠く
7月7日、東京都知事選挙が投開票される。小池百合子知事が2期目を終えようとしているが、彼女が最初に立候補した際に掲げた公約「七つのゼロ」は、「ペットの殺処分ゼロは達成した」と主張したものの、その他多くが達成されないまま、約束がほごにされようとしている。また、「カイロ大学卒業」という学歴が詐称ではないかという疑惑も残されている。かつての側近が「文芸春秋」で「学歴詐称工作に加担した」とする手記を発表したが、小池氏本人は「大学が卒業を認めている。選挙のたびにこういう記事が出るのは残念」と否定した。とても納得できる説明とはいえない。蓮舫氏が参院議員を辞職、立憲民主党を離党して、都知事選に立候補すると表明した。現職の小池氏にとって手ごわい対抗馬になりうるかもしれないというのに、テレビの情報番組の扱いの小ささ、短さはどうしたことなのだろうか。あるワイドショーでは、タレントの真鍋かをり氏が奇妙なコメントをしていた。
「蓮舫さんが出てきたことで、国政の構図がそのまま都知事選に流れて来ちゃっているような感覚になる。都民としては、選挙に対してテンションがあまり上がらない。自民党の裏金問題があって野党がわああ、と言うけど、文句しか言っていないみたいなのがもううんざり。それを都知事選にも持って来られても、ちょっとおなかいっぱい」という趣旨の感想だそうだ。我々が「うんざり」しているのは、裏金をごまかし続け、問題の解決を渋る自民党に対してであって、それを批判している野党にうんざりと言うのは、単に自分が自民党の支持者であるからそう感じるのではないだろうか。よしんば支持者ではないとしても、これまでの活動や言動をみれば、さもありなんと思っても無理はないだろう。そう言えば以前、彼女が「桜を見る会」に参加して、当時の首相のすぐそばで写真に納まっていたのを思い出す。なぜ彼女が都民の心境を把握し代表しているのかが不可思議ではある。かつて東京パラリンピックのPRをするなど、小池都政に親しみを感じているのかもしれない。
松尾貴史さん作
しかし、テレビで出馬表明についてこのようなコメントをするのは、それ以上の何かしらの役得があるのではないかとすら勘繰ってしまう。彼女はTBSの番組にも出演して同様のコメントをしていたが、おそらく偶然ではないだろう。もちろん彼女は一例だが、各局のあまりにもバランスを欠く扱いに、ちょっとどころか強烈な違和感を覚える。都庁の建物になんだかわからないプロジェクションマッピングを投影するのに何億円(※投稿者補足/2年間で48億円)もかけ、「新たな観光スポットだ」と胸を張る小池氏。彼女が都知事でなくなってしまったら困る勢力や企業があるのだろうか。テレビ局が、そういう利権にそんたくしてこぞって小池氏を利するように報じているのだとすれば、逆にわかりやすい。まさか、今回の選挙の準備のためにその予算を費やしたとは思いたくないが。自分たちの周辺だけが潤うように誘導する自民党による長年の政治が、日本をむしばんでいるにもかかわらず、この期に及んで「批判にうんざり」などと言えるのは、よほどの安全地帯で何不自由なく暮らしている人だけではないか。所属の女性議員があちらもこちらもおかしなことになっている昨今、次あたりの国政選挙では自民党から真鍋氏に立候補要請の声がかかるのではないか、と想像したら面白くなった。
■投稿者の文章|特定企業とつるんで環境破壊する腐敗した小池都政を変えなければならない
ラサール石井氏も、ご自分のコラムで同様に真鍋かをり氏の変容ぶりとメディアの小池都知事応援シフト化の不公平性を書いていた。それにしても日テレ「DayDay」、TBS「ひるおび」、フジ「ワイドナショー」などTV各局は小池都知事の実績を大々的に披露。一方、蓮舫議員の都知事立候補に、番組コメンテーターを使い徹底的に蓮舫氏をこき下ろした。ひるおびの都知事選企画番組では、決められた時間丸々を使って小池氏一人だけに”よいしょ”、蓮舫氏は放送されず。他番組でも、蓮舫氏の”二重国籍問題” ”2番じゃ駄目なんですか”、挙句の果ては若かりし頃の彼女のレオタード姿など都知事選の戦いとは掛け離れた企画や、全く放送せずの無視が続いている。やはりこれだけ各局が揃いも揃って同じ方向を向くのは、松尾氏本文のように電通など特定の企業との癒着があるからだと感じる。
御用評論家の代表格・田崎史郎氏や橋下徹氏もムキになり、ここぞとばかりに蓮舫氏を目の敵にする発言を垂れ流している。他のコメンテーターも、普段、見識ある発言をしていたが、蓮舫氏の立候補以来、俄然、根拠のない支離滅裂な批判をするようになりがっかりした。大本の真鍋氏の発言も大問題で、いつの間に与党に擦り寄りネットに流されてしまい彼女の昔の切れ味と理知は消え去った。蓮舫氏がリトマス試験紙代わりになり、多くの出演コメンテイターやタレントが隠していた「親自民派」が浮き彫りになったのだ。番組プロデューサーかディレクターに言わされているのか、元々そういう素地だったか分からないが、あまりにもコメンテーターの「公平性」に偏りが出ている。それだけ、蓮舫氏の影響力が多大と言うことなのだろう。都民に金だけばら撒き、特定企業とつるんで環境破壊する腐敗した小池都政を変えなければならない。今回もまた書く、都民は「♪小池にはまって、さあ大変~」の酷い思いをしているのだから、小池3選を阻止して新しい東京を目指すべきだ。
松尾貴史氏コラム◇真鍋かをり氏「蓮舫の都知事選立候補にウンザリ」野党への批判は筋違い
毎日新聞の日曜版、「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムからの記事をご紹介します。
松尾貴史氏はコラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。
*投稿タイトルは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。
↓ ↓ ▽松尾貴史氏のコラム
■TV各局の「蓮舫批判・蓮舫封じ込め」方針は政治的公平性にバランスを欠く
7月7日、東京都知事選挙が投開票される。小池百合子知事が2期目を終えようとしているが、彼女が最初に立候補した際に掲げた公約「七つのゼロ」は、「ペットの殺処分ゼロは達成した」と主張したものの、その他多くが達成されないまま、約束がほごにされようとしている。また、「カイロ大学卒業」という学歴が詐称ではないかという疑惑も残されている。かつての側近が「文芸春秋」で「学歴詐称工作に加担した」とする手記を発表したが、小池氏本人は「大学が卒業を認めている。選挙のたびにこういう記事が出るのは残念」と否定した。とても納得できる説明とはいえない。蓮舫氏が参院議員を辞職、立憲民主党を離党して、都知事選に立候補すると表明した。現職の小池氏にとって手ごわい対抗馬になりうるかもしれないというのに、テレビの情報番組の扱いの小ささ、短さはどうしたことなのだろうか。あるワイドショーでは、タレントの真鍋かをり氏が奇妙なコメントをしていた。
「蓮舫さんが出てきたことで、国政の構図がそのまま都知事選に流れて来ちゃっているような感覚になる。都民としては、選挙に対してテンションがあまり上がらない。自民党の裏金問題があって野党がわああ、と言うけど、文句しか言っていないみたいなのがもううんざり。それを都知事選にも持って来られても、ちょっとおなかいっぱい」という趣旨の感想だそうだ。我々が「うんざり」しているのは、裏金をごまかし続け、問題の解決を渋る自民党に対してであって、それを批判している野党にうんざりと言うのは、単に自分が自民党の支持者であるからそう感じるのではないだろうか。よしんば支持者ではないとしても、これまでの活動や言動をみれば、さもありなんと思っても無理はないだろう。そう言えば以前、彼女が「桜を見る会」に参加して、当時の首相のすぐそばで写真に納まっていたのを思い出す。なぜ彼女が都民の心境を把握し代表しているのかが不可思議ではある。かつて東京パラリンピックのPRをするなど、小池都政に親しみを感じているのかもしれない。
松尾貴史さん作
しかし、テレビで出馬表明についてこのようなコメントをするのは、それ以上の何かしらの役得があるのではないかとすら勘繰ってしまう。彼女はTBSの番組にも出演して同様のコメントをしていたが、おそらく偶然ではないだろう。もちろん彼女は一例だが、各局のあまりにもバランスを欠く扱いに、ちょっとどころか強烈な違和感を覚える。都庁の建物になんだかわからないプロジェクションマッピングを投影するのに何億円(※投稿者補足/2年間で48億円)もかけ、「新たな観光スポットだ」と胸を張る小池氏。彼女が都知事でなくなってしまったら困る勢力や企業があるのだろうか。テレビ局が、そういう利権にそんたくしてこぞって小池氏を利するように報じているのだとすれば、逆にわかりやすい。まさか、今回の選挙の準備のためにその予算を費やしたとは思いたくないが。自分たちの周辺だけが潤うように誘導する自民党による長年の政治が、日本をむしばんでいるにもかかわらず、この期に及んで「批判にうんざり」などと言えるのは、よほどの安全地帯で何不自由なく暮らしている人だけではないか。所属の女性議員があちらもこちらもおかしなことになっている昨今、次あたりの国政選挙では自民党から真鍋氏に立候補要請の声がかかるのではないか、と想像したら面白くなった。
■投稿者の文章|特定企業とつるんで環境破壊する腐敗した小池都政を変えなければならない
ラサール石井氏も、ご自分のコラムで同様に真鍋かをり氏の変容ぶりとメディアの小池都知事応援シフト化の不公平性を書いていた。それにしても日テレ「DayDay」、TBS「ひるおび」、フジ「ワイドナショー」などTV各局は小池都知事の実績を大々的に披露。一方、蓮舫議員の都知事立候補に、番組コメンテーターを使い徹底的に蓮舫氏をこき下ろした。ひるおびの都知事選企画番組では、決められた時間丸々を使って小池氏一人だけに”よいしょ”、蓮舫氏は放送されず。他番組でも、蓮舫氏の”二重国籍問題” ”2番じゃ駄目なんですか”、挙句の果ては若かりし頃の彼女のレオタード姿など都知事選の戦いとは掛け離れた企画や、全く放送せずの無視が続いている。やはりこれだけ各局が揃いも揃って同じ方向を向くのは、松尾氏本文のように電通など特定の企業との癒着があるからだと感じる。
御用評論家の代表格・田崎史郎氏や橋下徹氏もムキになり、ここぞとばかりに蓮舫氏を目の敵にする発言を垂れ流している。他のコメンテーターも、普段、見識ある発言をしていたが、蓮舫氏の立候補以来、俄然、根拠のない支離滅裂な批判をするようになりがっかりした。大本の真鍋氏の発言も大問題で、いつの間に与党に擦り寄りネットに流されてしまい彼女の昔の切れ味と理知は消え去った。蓮舫氏がリトマス試験紙代わりになり、多くの出演コメンテイターやタレントが隠していた「親自民派」が浮き彫りになったのだ。番組プロデューサーかディレクターに言わされているのか、元々そういう素地だったか分からないが、あまりにもコメンテーターの「公平性」に偏りが出ている。それだけ、蓮舫氏の影響力が多大と言うことなのだろう。都民に金だけばら撒き、特定企業とつるんで環境破壊する腐敗した小池都政を変えなければならない。今回もまた書く、都民は「♪小池にはまって、さあ大変~」の酷い思いをしているのだから、小池3選を阻止して新しい東京を目指すべきだ。