食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

高橋まつりさんを始め繰り返す電通の過労死自殺、若い尊い命を粗末に扱うな!/少数派

2019年04月22日 | 社会・自殺・過労死
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/ブラック企業・過労死の実態を糾す
高橋まつりさんを始め繰り返す電通の過労死自殺、若い尊い命を粗末に扱うな!

20170112

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。

■判明しているだけで電通社員は過去3人が過労死(うち2人が自殺)した
過労自殺に追い込まれた電通社員・高橋まつりさん(当時24歳)の母親は、労災認定報告の記者会見で、「命より大切な仕事はない。過労死を繰り返さないよう強く希望します。」と、涙ながらに訴えました。可愛い娘を亡くし、さぞかし無念だったでしょう。言葉が、胸に重く突き付けられます。高橋まつりさんは新入社員になってわずか半年後に、毎月100数十時間の残業をさせられ、2015.12.25の朝、社員寮扱いのマンションから飛び降り自殺したむごい事件です。入社まもない新入社員に、長時間残業を押し付ける企業体質が狂っています。このカテゴリでは、電通を始め名のある大手企業や様々な業態における「過酷労働」を取り上げます。過労死・長時間労働、ブラック企業・ブラックバイトなど酷い実態、長時間労働を押し進める政府の姿勢を問うていきます。

電通の過酷労働・100時間以上の長時間残業は電通全体の風土実態が存在し、記入申告した残業時間の他に、さらには未記入(残業扱いさせない)のサービス残業があるとされます。過去、延々と違法労働・過労死に眼をつむってきた厚労省も、ついに重い腰を上げざるを得なくなりました。東京労働局(労働基準監督署)が、本社だけに留まらず大阪・名古屋・京都の支社へ強制捜査に入る事態に拡大したのです。その結果、石井社長が辞任に追い込まれました。電通の悪質性は、高橋さんだけではなく2013年には30歳の男性が病死(過労死)、さらに遡れば1991年にも入社2年目の社員が過労自殺しています。投稿者は、1991年の過労自殺の事件のことはよく覚えています。当時は、あまり過労死や過労自殺は聞かなかったのでショックだったからです。

■高橋まつりさんが亡くなったのは吊し上げが予定される忘年会当日の朝だった
電通は厳しい2000年の最高裁判決が出るまでの約10年間、事実を認めませんでした。判決後も非を認めるどころか、何の対策もしなかったため、次々と死者が出たのです。1991年の時点でしっかり反省して企業体質を改めていれば、その後の死者は出なかったでしょう。また亡くなったのは3人どころか氷山の一角で、事件発覚前に闇から闇へ葬られ表沙汰になっていない、あるいは労災認定されていない方がまだ多数いると言われています。元社員によると、亡くなった3人の方とは別に、本社ビル中央の吹き抜けに飛び込み自殺しようとした社員がいたそうです。それでも電通は長時間労働の体質を変えることはなく、ただ落下防止の金網を継ぎ足しただけで片付けられてしまいました。

電通はスマートな企業と思いきや、未だに古臭い体質の一端が次のことから窺えます。ただでさえ100時間以上の残業は大変なのに、残業以外の時間で飲み会の幹事は異常なことが要求されます。幹事・準備は、例年、新入社員が担当し、宴会でのクイズ・景品、ポスター・音響・映像編集・道案内などです。さらには3次会が終わると、先輩達が新入社員に向かって司会や進行・余興の中身まで、延々とグダグダ・ネチネチと批判するのが恒例になっているのです。いわば反省会と称した、新入社員への「吊し上げ」「いじめ」です。部員に暴行を働く、大学の体育会系と全く同じ手法です。高橋さんは既にうつ病を発症していましたが、亡くなったのはまさしく12月25日の職場忘年会の日の朝だったのです。自殺は、様々な要因が重なって起こります。無謀な3次会(予定)が、最後の引き金になったと言えます。追い込まれていたとは言え、真面目な彼女としては苦痛だったのでしょう。何とも、気の毒でなりません。電通は、幹部から社員まで時代錯誤、腐り切っていますね。

Ntopkeiji

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最初からネタやシャリ廃棄が... | トップ | 新国立競技場建設作業の若者... »
最新の画像もっと見る

社会・自殺・過労死」カテゴリの最新記事