食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

松尾貴史氏コラム◇岸田親子の”乱”忘年会はコロナ8波ピーク直前、同月北朝鮮3回のミサイル発射/少数派

2023年06月15日 | 新型コロナウイルス
Ns170minoritytp 少数派シリーズ 特設|新型コロナウイルス VOL.1821547230b30
松尾貴史氏コラム◇岸田親子の”乱”忘年会はコロナ8波ピーク直前、同月北朝鮮3回のミサイル発射

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毎日新聞の日曜版、「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムからの記事をご紹介します。
松尾貴史氏はコラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。


 ↓ ↓ ▽松尾貴史氏のコラム

■だだ漏れの危機管理、武器の爆買いよりも情報管理をしっかりするほうが「安全保障」に役立つ
昨年の22年12月30日に、首相公邸内でにぎにぎしく忘年会が開かれていたのはもう広く世間の知るところとなった。岸田文雄首相の親族が18人もそろって、公邸の中の組閣写真でおなじみの階段に並んだり、寝そべったり、悪ふざけをして大はしゃぎだったようだ。長男で首相秘書官(当時)の翔太郎氏らがやったこととして、父親の岸田首相は「厳重に注意したから」という風情でやり過ごそうとしていた。当初は「報道で知った」などと釈明していたが、騒ぎは収まらなかった。岸田首相も、妻の裕子氏と共にその宴会にいたのである。それも、スエットに裸足といういでたちで。仕事の合間に寄って顔を出してあいさつだけをしたという風情では、全くない。「顔を出してあいさつはした」などと、またごまかしていたけれども、宴会を一緒に楽しんでいた状況が、さまざまな写真や証言によって次々と明らかになっている。昨年12月末といえば、コロナ禍の「第8波」の期間だったが、その状況で大勢の人が集まって大宴会とは、なかなかのお手本を示してくれたものだ。「組閣騒ぎ」は「報道で知った」と釈明したが、宴会については「公邸の中の私的なスペースなので問題ない」と言い訳し始めた。公邸に私的スペースがあるのか。あるとすれば私邸だろう。東京・原宿あたりに大変な不動産資産を有しているらしいが、親族を集める宴会を開くならば、なぜ「私的」な家、私邸でやらないのか。

かつての「秘書がやったこと」というまるで慣用句のようになってしまった文化のように「秘書官である息子がやったこと」で済まそうとしているが、全体の写真の印象や状況からして、本当に息子が主導してやった騒ぎなのかどうか、非常に疑わしい。岸田首相が主導して声を掛けたからこそ親族が集まったのではないかとすら感じてしまう。もちろん、首相になったら親族を集めて自慢の一つもしたくなるという人情はわかるが、筋として許容範囲を超えてしまっているのは明らかだ。なぜ首相が公邸に住むのか、というそもそもの話だろう。危機管理の拠点として官邸があり、首相が官邸の近くにいる意味が安全保障の観点からも重要だから官邸に隣接している公邸がある。年間約1億6000万円の管理費、維持費を公金で賄っているとされる、公的な場所だ。責務を果たすためにそこに住む者にプライバシーはあっても「私的スペース」などという便利な表現で首相に貸し与えている設備ではないだろう。首相の子ども、親族や知り合いならば、首相公邸で「私的」な宴会に参加できるというのは、どう考えてもセキュリティー上の問題がある。

安倍晋三政権から常態化してしまったかのような権力者の公私混同には辟易(へきえき)するが、問題はこれだけではない。参加した人たちの中から、これらの写真が週刊誌などのメディアに流出してしまっているという客観的事実だ。この危機管理が「だだ漏れ」の様子は、世界中からどう見られているのだろうか。武器を爆買いするよりも、この程度の情報管理をしっかりする方がよほど「安全保障」上役立つのではないかとも思う。「問題ない」と言いつつ、岸田首相は息子を首相秘書官から更迭した。「退職金や各種手当は辞退、あるいは返納する意思を確認した」と言っていたのに、なぜか辞職する日を支給基準日である6月1日にして、約250万円のボーナス(期末手当、勤勉手当)を受け取ることにしてしまったのではないか。法の規定では「支給された手当は返還できない」とされている。ここでもまた「やっているふり」なのか。

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■投稿者の文章|親岸田と翔太郎氏の軽率な行動はあらゆる政治的観点から罪深い
岸田首相と息子・翔太郎氏の公邸内の“乱”忘年会(乱暴な忘年会)のバカ騒ぎに、政治家もメディアも「公私混同」を見出しにしている。この際改めて、辞書で「公私混同」を引いた。けっしてそんな生易しいものではなく、「乱痴気パーティー」だ。 敢えて半世紀前に週刊誌の見出しによく使われ、現在では死語の「乱痴気パーティー」の言葉を投稿者して引っ張ってきた。「乱痴気」とは、理性を失うこと。転じて、入り乱れて騒ぐこと。混乱。まさしくこれだ。首相秘書官として、「職務違反」「業務怠慢」「倫理抵触」である。もっと言えば情報漏洩の危機管理認識のなさ、ケチくさい。単刀直入に言えば、親も子も「大馬鹿者」だ。事態後、新聞・TV・週刊誌・SNSなどのメディアが盛んに報じたので、いまさら当ブログで書くこともないと放置していた。しかし投稿者が引っ掛かっていたのが、忘年会の時期が“コロナ第8波のピーク直前”、“北朝鮮ミサイル乱発”時期だったのを認識していた。

今回、松尾貴史氏の投稿が、私が知る限り唯一、「コロナ禍」と断った上での批評だったので、私も黙っていられないと遅れ馳せながら投稿した。松尾氏は当然ながら“政治分野”の範疇として書かれているが、投稿者は“コロナの分野”として取り上げた。もうほとんどの方が忘れてしまっているが、忘年会が行われた22年12月30日は第8波のピーク直前で、当時は忘年会どころか少人数でさえ食事に集まる状態ではなかった。それを「国民から見えない場所」でバカ騒ぎしていたことは、コロナ感染拡大防止を図るべき政府・官邸、首相秘書官として失格である。さて、その12月30日時点の「コロナ感染情報」を見てみよう。感染者数149,665人、死者326人。12月の山場は28日で216,926人、死者は29日の420人だった。第8波のピークは忘年会からぴったり1週間後、翌23年1月6日の246,751人、死者503人だった。とんでもない時期の開催であったことがお分かり頂ける。

もう1つ、北朝鮮ミサイル発射が続いたのが同12月だった。象徴的なのは、忘年会から約半日後の12月31日、午前8時に飛行距離350kmと短距離1発の計2発が日本海に撃ち込まれた。翌元日にも350kmと250kmの2発が発射された。パーティーが終わった後だから、関係ないとは決して反論できない。なぜなら12月はそれ以前にも18日に500km・2発、23日にも350kmと250km2発が撃ち込まれていた。当然ながら12月末は、官邸・公邸内で“まともに仕事をしている役人”は、相当、緊張感を持っていたに違いない。しかしトップがこのザマだから、また北朝鮮に舐められる。それこそ松尾氏の文章のように、今後43兆円もの軍事費(防衛費)を増額と無駄金になるだろう。親岸田と翔太郎氏の軽率な行動は、あらゆる点で罪深い。これで政治生命が絶たれたようなものだ。親が子供を駄目にする典型的な見本だ。なお忘年会が発覚するまで、メディアも口を揃えて黙っていた節がある。メディアが腐れば政治も腐る、これもよい見本だ。

Sankoub
次号/183・モデルナ社が「推計患者数」を公表していることをご存じですか?推計値でもかなり正確
前号/181・5類以降に伴い一旦終了▽コロナ情報5月8(月)|感染者9310人(前週比+4284人)

Ntopkeiji

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