食品のカラクリと暮らしの裏側

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スピーカーから一切曲を流さない「無音盆踊り」はどんな催しか?今年も関心高まる/少数派

2019年03月30日 | 暮らし
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スピーカーから一切曲を流さない「無音盆踊り」はどんな催しか?今年も関心高まる

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一般的な盆踊り/フリー素材

■不気味なカルト集団にも思える?会場は音無しもで大勢の方が踊り出す
夏と言えば打ち上げ花火、心浮き立つ太鼓が鳴り響く盆踊りではないでしょうか。とは言え、地域のお祭りを騒音と感じる方もいます。投稿者もその一人で、地元町内会の盆踊りになると軒先近くに設置されたスピーカーが、がなり立てる音量に怒りさえ感じます。いくらお祭りでも、爆音は無神経過ぎます。そこで地元とは関係ありませんが、この時期になるとTVなどメディアが興味本位で取り上げる、「無音盆踊り」を紹介します。2009年から、愛知県東海市で開催されている「ザ・おおた・ジャンプフェスティバル」です。毎年、お盆に開かれます。盆踊り騒音で困っている方を始め、町内会・自治会の役員の方も参考になるかもしれません。調べた結果、騒音対策だけでなく、新しい盆踊りの様式・価値観として各地に拡がる可能性を持っています。

普通、盆踊りは大きな太鼓の音や炭坑節など賑やかな曲、喧噪が相俟って高揚します。なのに「音無し」で、何が楽しいのか?と疑問に思うのは当然です。説明すると、無音盆踊りといっても完全に音無しで踊るのではなく、参加者(踊り手)はイヤホンの付いた携帯ラジオを持参します(200台は主催者側が用意)。FMトランスミッターを使い、周囲100m程度の微弱なFM電波を発信、参加者はその電波にラジオの周波数を合わせイヤホンで聴きながら踊ります。あるいは、スマホも可能になるでしょう。このため、会場周辺には盆踊りの曲は鳴り響きません。会場は無音にも関わらず大勢の方が輪になって踊る様子は、見方によっては不気味?あるいはカルト集団と錯覚するかもしれません(笑)。投稿者は無音盆踊りの関係者に直接電話してお聞きしたところ、騒音防止以外にも意外な多様性があることが分かりました。

■2つのFM電波を流せば中高年向け・子供向け別々の曲で踊れるメリット
踊り手がイヤホンの音をだけを聴きながら踊ることから、踊りに没頭できるという好評価を得ているそうです。またFMを2チャンネル化すれば、内側と外側の円で異なる曲をイヤホンで聞きながら踊ることができます。それぞれ年齢層に応じた曲(例えば炭坑節とポンポコリン)を別々に流すことができ、踊るほうも好きな曲が流れればテンションが上がります。そのため電波選択が異なる内側・外側では、踊りの振りも異なります。会場に行くのが面倒・恥ずかしい方は、電波が届く範囲の近くなら自宅で『一人盆踊り・家族盆踊り』ができます。なお会場には盆踊りに付き物の太鼓も用意され、「エア太鼓」(叩く振りパフォーマンス)という徹底ぶりです。因みに、昼の時間帯は“スピーカー音”で催されます。比較のために投稿者の地元町会では、年配者向け「炭坑節」、盆踊り好きな中年女性は「きよしのズンドコ節」、子供は「おどるポンポコリン」など、曲傾向の配分・順番に神経を使っています。しかしFM電波を使えば、その必要はないでしょう。

主催者のコメントを紹介します。「本当は岐阜・郡上八幡名物の『郡上おどり』のように夜中踊れる盆踊りが理想」 「周囲への配慮から騒音対策も含め、多くの人が参加できる新しい盆踊りの形を模索した」 「風情がないという声もあるが、地域住民との一体感が持ち味だった盆踊りが変化しつつあり、新しい『踊りの形』を模索中」 「無音盆踊りの可能性は無限です」など。ここからは、投稿者の感想です。昔と違い住宅街の密集度はもちろんのこと、4・5階以上のマンションなどが乱立、壁も音を反射する材質なので、かなりの広範囲に音が反響しやすいのです。それらが、盆踊りの騒音苦情が多くなったと考えます。騒音に困っていますが、盆踊りは日本の文化なので排除することは反対です。従って、①だらだら数日間やるのではなくキッチリ1日限り ②いくつかの町内会が終結して大きな広場でまとめて行う ③昼間開催 ④無音盆踊りなど、同じ空間において意義が共存する工夫が必要かと考えます。 

Sankoub
まちづくり東海(ザ・おおた・ジャンプフェスティバル)
食品のカラクリシリーズ(詳しい内容)
夏休み・夏祭りの定番「スイカ割り」は今や身障者差別として中止されることも

Ntopkeiji

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