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バレーボールの国際大会が日本ばかり開催される理由は国際連盟が儲けようとするから/少数派

2019年04月02日 | スポーツ
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バレーボールの国際大会が日本ばかり開催される理由は国際連盟が儲けようとするから

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■ワールドカップは日本恒久開催議決・グラチャンも日本開催が続く(追記参照)
バレーボールの国際試合は、日本ばかりでやっていると思いませんか?当たり前ですが、多くの競技は世界各国で幅広く開催されています。しかしバレーボールに限り、ここ数十年は日本偏向で行われているのです。 「ワールドカップ」(五輪:前年開催)は日本での恒久開催が議決されており、「グラチャン」(同:翌年)も、事実上、日本開催が続けられています。その結果、偶然も重なって、他の国際試合(オリンピック・世界選手権)も含め、2017~2021年までの5年間は、毎年、日本開催が続きます。2017年/グラチャン、18年/世界選手権(同:中間年/日本開催は女子のみ)、19年/ワールドカップ、20年/東京オリンピック、21年/グラチャン。

日本開催の理由は、バレーボール国際連盟前会長が日本の会場運営・宿泊施設・交通インフラ・セキュリティなどが抜群と評価しました。それは建前で、日本で開催すればバレーボール国際連盟が儲かるから・儲けようとしているからです。裏付ける数値が、オリンピックを除き、国際連盟の収入の9割が日本開催によるものです。そのためグラチャン・ワールドカップなど大きな国際試合は、“日本で行うこと”を打ち立て積極的に日本開催を推進しているのです。現にワールドカップは1977年以降(4年に1回)~、グラチャンは1993年以降(同)~、毎回、日本開催が続いています。日本のTV放送権料・スポンサー収益・入場料などが莫大で、国際連盟としては日本以外ではやりたくないのが本音です。日本はバレー熱が極めて高いのですが、意外なのは世界ではマイナー競技なのです。従って国内連盟・国際連盟両者の思惑が合致し、日本開催ばかりなのです。それにしても、異常過ぎます。

追記2023.9/東京五輪やコロナ禍を経て、国際連盟や日本のTV局の翳りもあって変化しつつあるようです。国際連盟の人事刷新、“日本開催一辺倒でいいのか?”と、考え方の揺り戻しが出てきました。一方、日本のTV局もスポンサーが思うように集まらず、TBSは中継予算(実際の費用とTV放送権料・連盟に支払う金)20億円のうち、6億円の大赤字に陥ったことです。国際連盟は沈み行く?日本に見切りを付けたか(ここは飽くまでも推察)、開催地決定を「入札制」に切り替えたのです。依然、“商売上手”な国際連盟は、一番高く連盟にお金が入る候補国に決定することにしたのです。となると日本は置いてけ堀に、あの国・中国が金に飽かして進出してくるかもしれません。追記とは言えこれ以上は分からず、ますます日本選手の力のレベルが試されます。

■日本ばかりの国際試合が日本チームをひ弱にさせている
連続日本開催でも、日本の成績は惨憺たるものです。ワールドカップは、77年・女子優勝、男子2位、それ以降は3位以内なし/参加12チーム。グラチャンは、男子2009年3位、女子2001年と前回13年の3位のみです/参加6チーム。会場の“熱狂的な応援団”や地の利も活かせず、近年はオリンピックを含め低迷どころかズルズルと地盤沈下させています。バレー関係者によると、日本ばかりの国際試合が選手をひ弱にさせてしまったとのことです。海外で戦う意気込みが乏しく、成績が芳しくなくても開催国特権で毎回出場できます。大会別に各TV局が取り仕切り、またCM時間を長く確保する関係上、日本戦に限り試合途中の休憩時間(タイムアウト)を長くする特別ルールが正式に認められています。また他競技と同様に、開催国は試合相手・対戦の順番が設定できるため、毎回、有利な組み合わせがなされます=視聴率が稼げる夜のプライムタイムばかり。日本チームは国際連盟“公認”で、至れり尽くせりなのです。でも勝てない、だから勝てないのか? 甘えん坊・わがままっ子状態では、勝てる訳がないのです。選手が悪いのでなく、こうした好環境を作り出し漫然としている国内競技連盟がガン(バカ親状態)なのです。

思い起こせば、東京オリンピック会場の決定が揺れた時、慌ててすっ飛んで来たのが国際連盟幹部でした。国際連盟・国内連盟が、ズブズブの関係も問題です。TV局も視聴率を上げるために、インタビュー・練習取材など無理やり選手を表面に立たせ、また場違いな芸能人やアイドルで盛り上げようとします。時々、優秀な監督・突出した選手によって上位入賞しますが、地に足が付いた根本な対策を取らない限り、長期に渡る底力は付かないと思います。妻と娘が試合を見に行って分かったことですが、試合直前にアイドルによるライブコンサートまがいの演出、また主催者側が会場の観客全員に向かって、スティックパルーンの叩き方や掛け声など日本チーム応援の練習をするのです。また試合中も場内アナウンス用のマイク(スピーカー)を使ってですよ、大声でニッポン!ニッポン!や選手名を連呼します。自然発生的に会場から声が高まるならまだしも、これでは勝負への公平性が保たれません。ここまであからさまに日本を依怙贔屓する国内連盟・国際連盟に対し、外国選手は抗議するべきです(受け入れられなかった?)。バレーファンには申し訳ないが、これでも成績はあの程度のものですよ。日夜、猛烈な練習で1964年東京五輪の金メダルを勝ち取った東洋の魔女は、こんな実態にあちらの世界でどう思っているのでしょうか? 選手を強くするために、国際大会恒久開催を返上しましょうよ! ファンも応援するだけでなく、こうした醜い背景を知って欲しいですね。

Ntopkeiji

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