明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

そろそろ中選挙区制

2008-03-22 | 政治
与謝野氏へのインタビューでの選挙制度の話が面白い。

与謝野氏曰く。

>かつての中選挙区制では有効投票の二五%程度の得票で
>当選できたわけです。今は四五%ぐらいが必要ですから、
>そりゃあ「いいこと」しか口にできませんよ。
 
(略)
 
>日本の選挙制度の変遷を見ると、明治時代に小選挙区制で
>スタートしたものが大選挙区制に変わり、
>その後、原毅が小選挙区制を復活させましたが、
>昭和三(一九二八)年以降は基本的に中選挙区制に改められました。
>この中選挙区制導入の時に、小選挙区制の弊害がずいぶん
>議論されたのです。「小選挙区小人物論」というのもあって……。
 
>つまり、小選挙区制のもとでは、口のうまい小人物しか出てこない。
>それどころか、大人物だったはずの政治家まで、
>みんな小人物になってしまうと。(笑)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080319-02-0501.html

なんか、これ解るなあ、と。

小選挙区制になれば二大政党が政策で競うように
なるという触れ込みだったけど、
結局、マスコミに動かされる中間的な浮動票ばかりが、
重視されるようになっちゃったからね。

もちろん中選挙区制にも中選挙区制の弊害はある。

投票率が50%くらいで、その25%を取れば当選できるなら、
有権者の1割ちょっとを押さえるだけでよいから、
建設業とか郵便局とかの特定の勢力に過度に依存した
候補が当選してしまう点だ。

例えば、郵政民営化のような
自民党の最強の支持組織を敵に回すような政策は、
いくら小泉のカリスマ性をもってしても
中選挙区時代であれば絶対に無理だったと思う。

そういう意味では一旦、小選挙区制に移行した
意味はあったと思う。

ただし、一方でそういう特定の勢力に依存した議員は
それによって選挙が安定すれば、
自分の支持母体の利害に関する法案以外に対しては、
長期的な視野で対応することができるという
メリットもあるんだよね。

例えば、消費税の導入などは中選挙区制だからこそ
できたのであり、小選挙区制では
絶対にできなかっただろう。

まあ、一長一短なんだよね。

ただ、最近のポピュリズムへのあまりの傾斜を
見るにつけ、そろそろ中選挙区に戻すことを
真剣に考えた方が良いような気がしてきている。

その場合でも、昔のような3~5人区というのは
さすがにちょっと多いような気がする。
4人区や5人区では本当に支持団体ベッタリの
候補が当選してしまいそうだから。

2~3人での中選挙区でどうでしょうかね。