Angew. Chem. Int. Ed. 2005, 44. 2235-2237.

Enantioselective Preparation of beta-beta-Disubstituted alpha-methylenepropionates by MAO promotion of the Zinc Schlenk Equilibrium

二級アミン、銅触媒を用いたジエチル（orジブチル）亜鉛のアリルクロライドへのSN2'反応
基質に関しては芳香環と位置選択性のためか不飽和エステルとMAOが必須
反応中に発生したクロライドイオンがSchlenk平衡によって選択性、反応性を激減させるため
スカベンジャーとしてMAOを使用

VIP論文ということと、同一グループの連報だったのでみました。丁寧に反応の結果、スクリーニングを解析して、仮定をたててすすめている仕事です。
ハライドスカベンジャーというと銀イオンを思い浮かべます。メタロセン触媒を用いた重合の共触媒として使われていましたが、MAOは官能基共存性はどのていどなのでしょうか？
展開が期待できますが
コミュニケーションでの文章構成や実験の部をみるかぎり実用性の面として、個人的には気に食わないです