有機化学にっき

気になった有機化学の論文や記事を紹介。

ACS入会に悩む

2006-04-19 06:20:58 | 新着論文
研修という名の、人に投資をしているといいながら、時間の浪費と縛られる毎日をおくっております。マナーだの規律だの、しらなきゃできないってこともありますが、名経営者の本を休日使って読ませて感想文ですむようなことを足並みそろえてだらだらやっていることに不安の毎日でございます。(こんなことに金を費やしているから、消費者へコストがはねかえるんだろうなー)漫然と定時に出社、定時に食事、会社のディスクロージャーにのせられて戸建の家を持つことだけが人生の目的、なんてことにならないよう時間を活かして足元を固めたいものです。

一方で電子ジャーナルのアクセスができないことや、図書館がないことがこんな不便だと思いませんでした。(SAPIO,別冊BUBUKA、フォーブスなどお気に入りの雑誌が駅前の書店においてなかったことにはもっと驚きでしたがw)

新聞や歯磨き感覚で見ていたものがなくなるとともに、みないことが普通という感性がでないようにしたいので、ACS入会を考えているのですが・・・悩ましい

アホの白人にせこせこ稼いだ皇国の財産を吸い上げられるのが嫌だとかいうわけではなくて、手取りでどのくらい溜まって、必要な支出はどのくらいなのか?が生活が変わったばかりで見えず、収入と支出・貯蓄の計画が立てられないですわ。 

得られる情報は安いと思うのですが、ドル高も進んでて高いし・・・悩ましい。Classicでも読み返すかな・・・

有機合成化学協会誌 2006, 64, 371

2006-04-19 05:47:26 | 新着論文
δオピオイド受容体作動薬、TAN-67の設計合成

δ受容体選択的な非ペプチド性作用薬の設計と合成。δ拮抗薬NTI分子の単純化によってインドール誘導体を設計(図は鍵となる前駆体ケトン)。TAN-67分子の創出をまとめている内容。

長瀬先生のグループ、仕事をされたのは東レ研究員の藤井氏の様子。
研修の暇つぶしに読んでいましたが、設計が非常に面白いです。
活性として面白いのが鏡像体の薬理作用が正反対とのこと(鎮痛と発痛)

やれお辞儀の角度だの電話応対だのの合間に鍵中間体の別途合成を考えてみたところ、アミド化、還元的アミノ化で左のピペリジン環を切断。そのC=OをC=Cとしてクライゼンで四級炭素。それで合成ターゲットはアリールシクロヘキセノン誘導体の不斉点はひとつ。シクロヘキセノンへの1,2付加ー酸化による1,3転移を利用して行けばできそうかなと思ったり。メタセシスやらHeckやらは立体制御がイマイチ思いつかず。