みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

いかりのギョーザ

2007-01-15 | ユーモラスな絵本
ギョーザの絵本です。
ギョーザとかカレーとかキムチとか・・・におってきそうな
絵本は、とりあえず開いてみたくなりませんか?

 『いかりのギョーザ
 苅田澄子・文  大島妙子・絵  佼成出版社

このフライパン、ただものではありません。
ガスでも電気でもなく、怒っている人の怒りが、
フライパンの熱源になるのです。

怒りのパワーで焼いたギョーザは、えもいわれぬ
おいしさで、それを食べるとたちまち誰もが
ニッコニコ。
怒っている人を求めて、次々ギョーザを焼くも
食べるとみんな、穏やか~な気持ちになってしまって
とうとう怒っている人がいなくなってしまいます。

フライパン、どうする?
もう、極上のギョーザは食べられないのか!?

         

怒りのパワーを熱源にする発想が楽しくて、
おもわず笑ってしまいました。
大島さんの絵が、いつもながら楽しいです。

この作者、苅田さんが年賀状で「絵本を出しました」
とお知らせくださって、さっそく本屋さんに見に
行ったのでした。

彼女と知り合ったのは、14,5年前の東北
遠野の民宿・曲がりや(馬やつきの宿)でした。
寝台をつかったのんびり旅で、その頃好んで、
男女別相部屋の安めの宿に泊まっていたんですよね。
夫婦であとから、同室になった人のことを語るのが
楽しくて・・・。
苅田さんはそうして同じ宿に泊まった方で、
遠野の夜に、絵本がお互い好きだという話や、
遠野や花巻の話などをしたのでした。
以来、ずっと年賀状のやりとりが続いています。

年賀状でのいきなりの出版報告には少々驚きましたが、
またここで、夢をかなえつつある人の、
プラスのパワーをいただきました。

年初から、こいつぁー縁起がいいやね。

この絵本は、毎日新聞の小さな童話大賞ももらってる
そうです。
まだ年末に出たばかりの新刊です。
もし見かけることがあったら、見てみてくださいね!
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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おもしろそう! (こもも)
2007-01-15 22:56:56
おもしろそう!(こういう楽しい本、やっぱり好きだなあ)
我が家では、ぎょうざは、パパの定番メニュー。
とにかく、作る、作る、作る!で、3人家族なのに、いつも大皿3皿くらい作ってしまうパパなのでした
ぎょうざって、なんだか楽しいですよね~

さて、遠野での素敵な出会い。いいですね。
私も、昔語りを聞きたくて(かっぱにも会いたかったけれど)、盛岡のいとこに頼み込んで、連れていってもらったことがあります♪
遠野は、また行ってみたい場所なんですよ!
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ギョーザ! (はねうたゆみこ)
2007-01-16 10:04:01
きのう、ぎょうざ、作ったんですよー。
50個以上、焼いて、フライパン、ふる稼動でした。

なあんて、タイムリーな絵本!って、うれしくなっちゃいました。(怒ってはなかったけど・・。)

お腹空いてるだけで、ちょっと、ご機嫌って悪くなりますよね。おなかいっぱいやと、あんまり、真剣に怒れないし・・。ふふふ。

なので、きのう、うちの家族は、ご機嫌でしたー。

すてきな出会いの、すてきな絵本ですね。本屋さんで、見つけたら、うれしいなー。
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お姉ちゃんのプンプンの処理法 (S. Yard)
2007-01-16 10:43:42
「いかりのギョーザ」、まあ、何と息子が小学校高学年の時、反抗期真っ盛りの娘の怒りの有効な活用を共に話した内容にとってもよく似ていたので、びっくりしました。人間、考えることが似ていることってあるんですね。作家さんと発想が同じなんて感激です。
娘は、当時、よくもまあ毎日怒るタネがあるものだとこちらが呆れるくらい、プリプリ、プンプンしていました。(ムカツクも入れるとキリなし!)
「お姉ちゃんの怒りを全部ボンベにため込んで、焼き肉したり、鍋料理をして大勢の人と食べれば、みんなきっとニコニコするよねえ」と台所で作業をしながら話したもので、「これも、エコかも...」というところに落ち着きました。でも、現実問題として、有効な「怒りエネルギー」の使い道ってあれば、健康に大いにプラスになるでしょうね。頭の隅っこに入れて、考えてみようっと。
返信する
また素敵なお話♪ (うっちゃん)
2007-01-16 12:20:45
ワタシもこの怒りのエネルギーをもっと他には使えないものかといつも思います。
でも、こうやって使えたら↑S. Yardの言うようにエコですね。
人間っておいしいものを食べてる時がいちばんいい脳波がでてるらしいですね。
だから怒りもおさまっちゃう。

それにしても、なんていい出会い♪
そして自分の夢をかなえてるなんてすばらしいですね。
うちのデブ息子もぎょうざ大好きなんですよ。
だからぜひ読んでみますね。

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Unknown (ペンギンブルー)
2007-01-16 17:38:51
フラニーさん、こんにちは。
この絵本もおもしろそうだけど、フラニーさんの旅記事を興味深々に読ませていただきましたよ。
>男女別相部屋の安めの宿に泊まっていたんですよね
おもしろい事されてるんですね。そういうの、思いつかなかった。
しかも、馬やつきの宿だなんて...!
素敵な出会いでしたね。しかもその方が、絵本出版して賞までとられてるなんて...。
夫婦喧嘩して長野まで行っちゃうパワーってかなりですね。
方向オンチの私だったら、帰って来れなくなりそうだから、出て行っても都内どまりだな...^_^;;
ギョーザ、食べたくなりました、グー♪
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ぎょうざ (新歌)
2007-01-16 23:22:47
食べたくなっちゃいました~。
とっても楽しそうな絵本で、子ども達も喜びそうです。
そして絶対「餃子たべたーい」って言うだろうなぁ^^
『ぎょうざつくったの』も我が家で人気です。

知っている方が描かれた絵本というものは、また味わい深いものがあるでしょうね^^
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●こももさんへ (フラニー)
2007-01-16 23:34:58
こももさんちでは、ギョーザはパパメニューなんですね!
3人で大皿3枚って、多少多い少ないあっても、一人1枚ってことですもんね。すばらし~。
ギョーザを包む作業は、割と地道だと思うけれど、パパさんえらいですワ!
うちは、ボールがドンと出てきて、「はいは~い、みんなで包んでね~」とかり出されていますよ。
でもやっぱりギョーザの日は、ワイワイ楽しくて好きなんです。

遠野って、雰囲気たっぷりですよね。
わたしもかっぱには会えなかったけれど「遠野物語」を読んでいったので、それは楽しかった覚えがあります。
そういえば、子宝神のシンボルさんにおまいりもしましたよ。数年後、ご利益があったらしい・・・。
わたしももう一度行きたいんですよ~。
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●はねうたゆみこさんへ (フラニー)
2007-01-16 23:42:14
わーい、はねうたさんちは、昨日ギョーザだったんだ! ごきげん家族ばんざーい♪
うちはそういえば、シューマイ作りました(笑)
はねうたさんとお義母さんで、しこしこ包むんでしょうか。
ギョーザって、いくつでも食べられちゃうから要注意ですよね・・・(それはわたしか)

空腹と怒りの関係、わかります!
わたしもろにそれがあてはまる人で、一旦お腹がすきだすと、とたんに機嫌が悪くなるので、わかりやすいらしいです。
でも、女性のほうが空腹に耐えられないんですって。
そういやそうかも。 夜中まで食べずに仕事を続けるなんて、ゼッタイできないもん。。。

もし見かけたら、あっこれだ!って見てみてくださいね。
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●S. Yardさんへ (フラニー)
2007-01-16 23:48:50
S. Yardさん、わたし前々から思っていたんですけど、あとさき塾か何かに、おはなしを出してみたらどうですか!
ふふ、いきなり絵本出版なんてことになりそうな予感が・・・
庭の雨粒のたとえなんて、大好きで忘れられませんよー。

S. Yardさんちのお姉ちゃんにもそんな時期があったなんて・・・心強いです。
まさにこれから突入のきざしの我が家ですから。
まぁ、振り返ればわたしも相当なものだったので、覚悟はできてますけど・・・そういうときって、下の子と仲良くなれそうですね。

怒りのパワーの有効的な活用法が見つかったら、ぜひ教えてくださいね!
わたしはなぜか近年、怒ると、もくもくと台所の拭き掃除に励んでるんですよー。
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●うっちゃんへ (フラニー)
2007-01-16 23:56:53
うっちゃんもよく怒ってますか。わたしもよ~・・・。
しわが増えて困ります。
怒りでエコって、すごいかも。そんな鍋があったら、経済的に助かっちゃいますね~。

美味しいもの食べて怒りがおさまることって、なんだかしょっちゅうある気がするけど、そういうことなのね。
作ってもらって食べる美味しいものは、なおいいんだけどね・・・。

ちょっと縁があった方のこの絵本、見かけたら見てみてください。
うっちゃん’ず 息子くん デブじゃ~ないよ~。全然!でも、食べそうだね♪
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