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"The Cincinnati Kid"(1965)

2016-03-10 16:52:52 | Classic

 シンシナティ・キッド

cast >> Steve McQueen, Ann-Margret, Karl Malden, Edward G. Robinson, Tuesday Weld, Joan Blondell, Jeff Corey, Rip Torn, Jack Weston, Cab Calloway ...
producer / director >>Norman Jewison(103min)
music>>Lalo Schifrin
theme song >>
Ray Charles


リチャード・ジェサップの同名小説を、ノーマン・ジュイソン監督( filmography )が映画化。
スティーブ・マックィーンが演技派としての地位を築くきっかけにもなった、若き勝負師の挑戦と挫折を描いた骨太ドラマ ーーー。

The Cincinnati Kid - Original Theatrical Trailer

舞台はニューオリンズ ーーー 年は若いが無類の「勘」と「度胸」で "シンシナティ・キッド"(S・マックィーン  filmography )の異名をとるスタッド・ポーカーの名手は、街でのありきたりの「小銭稼ぎ」に嫌気がさし、デカく稼げる勝負をしたがっていた。そんな時、名実ともにその世界で30年もの長きに渡りキングに君臨する "ザ・マン" ことランシー・ハワード(エドワード・G・ロビンソン  "Little Caesar" "Key Largo" )が街にやって来た。いつかランシーと手合わせしたいと思っていたキッドは、長老格のシューター(カール・マルデン  "On The Waterfront" "A Streetcar Named Desire" )にゲームの段取りを頼む。
かつて血気盛んな勝負師で、ランシーに挑んで大敗したシューターは、キッドの自信過剰をたしなめたが "我こそが No.1" と豪語するふたりは周囲の人間たちの様々な思惑の中、名誉を賭けての一大勝負をすることに・・・・・。

シューターの妻メルバをアン=マーグレット( "Any Given Sunday" "QUEEN" )、キッドを深く想っているクリスチャンをチューズデイ・ウェルド( "Once Upon A Time In America" )、レディ・フィンガーズをジョーン・ブロンデル( "The Champ" "GREASE" )、スレードをリップ・トーン( "PASSING GLORY" )、テロウをキャブ・キャロウェイ( "The Blues Brothers" )、靴磨きの少年をケネス・グラント。

オープニング、エンディング(← 余韻を残します)共に流れる、レイ・チャールズ( "Ray Charles / The Genius Of Soul" "Ray" )の唄う主題歌 "The Cincinnati Kid" が渋い!(← 監督と組んだ "In The Heat Of The Night" でも主題歌を唄っている)一聴してわかる声にはシビれる。加えて「さすがはニューオリンズ♪」というシーンも楽しめます。
「ポーカー」という動きのないゲームにもかかわらず、どんどん作品に引き込まれ、スリリングで息詰まる対決が展開されるN・ジュイソン監督の手腕は流石。

骨太で男っぽい風貌でありながら、屈託のない笑顔を持つS・マックィーンは個性的な存在。
本作はアクションではないけれど、一ヶ所「逃走」シーンがあり、ほんの短い間にもこの人の "身のこなし&身軽さ" にはグッときます。あたたかい家庭を知らずに育った彼は14歳のとき少年院へ入れられたこともあり、独特の "愁い" はそこから生じているのかもしれません。
中学生の頃、お小遣いで毎月楽しみに買っていた『スクリーン』で年に一度特集される《好きな男優 BEST○○》の類には、若手に混じって必ず登場しており、余命を宣告されながらも主演した遺作 "The Hunter" が巻頭特集されていました(懐)。余談ですが、C・イーストウッドの自宅公開とか「ハリウッドスターから市長に」なんていう記事や、巻末の淀川長治さん(← 私が唯一大好きな映画評論家で、生涯を映画に捧げた方。ただの「サヨナラおじさん」ではありません・苦笑)のコラムなど、当時大好きな一冊でした。

>> Classic - filmography(クラシック  映画作品一覧)

2008-12-12

 

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