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"Guess Who's Coming To Dinner"(1967)

2016-01-27 14:49:00 | Classic

 招かれざる客

cast >> Sidney Poitier, Spencer Tracy, Katharine Hepburn, Katharine Hougton, Beah Richards, Roy E. Glenn, Cecil Kellaway, Isabell Sanford, Virginia Christine ...
producer / director >>Stanley Kramer(108min)


スペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘプバーンの名優コンビが、娘の結婚相手が "黒人" だったことから、"リベラリスト" の面の皮を剥がされる白人夫婦を演じた、スタンリー・クレイマー製作・監督( "The Defiant Ones" ← S・ポワチエと組む  "Ship Of Fools" )の問題作 ーーー。
アカデミー賞【脚本賞(ウィリアム・ローズ)】と、K・ヘプバーン2度目の【主演女優賞】を受賞し、彼女と公私に渡り親密な関係だったS・トレイシーの "遺作" となった作品でもある。

Guess Who's Coming to Dinner trailer


世界的に著名な黒人医師ジョン・プレンティス(シドニー・ポワチエ  filmography )は、ハワイで知り合った白人女性ジョーイ・ドレイトン(キャサリン・ホートン ← K・ヘプバーンの姪)とサンフランシスコの空港に降りたった。"肌の色(=人種の壁)" を超えて真剣に結婚を考え、ジョーイの両親の許しを得るためドレイトン家を訪れるためだった。ジョーイの母クリスティ(K・ヘプバーン  "Summertime" "On Golden Pond" )は、娘の婚約者が "黒人" であることを知り、驚き戸惑うが、その "動揺" は娘の幸せそうな様子を見ているうちに "祝福" へと変わっていくのだった。しかし、父のマット(S・トレイシー  "The Old Man And The Sea" "Father Of The Bride" )はそうはいかない。リベラルで "人種差別反対" を自ら経営する新聞で訴え闘ってきた男だが、いざ自分の娘のこととなると心境は複雑。
そんな中、ひょんなことからジョンの両親もディナーに加わることになり、彼らも息子の結婚相手が "白人" であると知り愕然とする ーーー。黒人と白人との結婚には、想像を絶する "困難" があるのも事実で、快く許してやりたくても数時間後にジョンのジュネーブ行きの飛行機の時間が迫っており、納得のいくまで考える時間すらない。結論を迫られた、それぞれの両親が出した "答え" とは・・・・・?

ジョンの母をビア・リチャーズ( "In The Heat Of The Night" ← S・ポワチエと共演  "The Great White Hope" "ROOTS: The Next Generations" )、父をロイ・E・グレン、ドレイトン夫妻の友人のライアン神父をセシル・ケラウェイ( "The Postman Always Rings Twice" )。

本作は "人種問題" をホームドラマの枠内で演出した作品で、1960年代当時としては、この問題に正面切って取り組むこと自体が勇気ある行為で、ハリウッド初の黒人男性スターであるS・ポワチエはその "象徴" であり続けている。同年に製作されたポワチエ主演の "In The Heat Of The Night(夜の大捜査線)" も、ぜひご覧ください(薦)。
"時代" が違うので仕方ないけれど、'05年にリメイクされた "Guess Who" は、本作をベースにしたコメディ作品(← でも "家族の幸せ" を願う気持ちは共通項)。ちなみに、この邦題『招かれざる客』は実に秀逸です(褒)。

>>  Classic - filmography(クラシック  映画作品一覧)
>>  AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS(2006)- filmography

2009-09-30

 


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