福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク

(通称:たねまきネット)
農と食を中心に、小さな種をまきながら、永続的な支援活動を行う。

天のしずく

2014年06月27日 | 国立市

 

 

 

 

 1本は観ちゃった、という方にも、もう1本がオススメです。

どちらも単なる「食の安全」にとどまらず、「食を守ることは地球上のすべて

のいのちを守ること」という強いメッセージが全編に迸る「祈り」のような作

品。 

「天のしずく」はいのちのスープで有名な辰巳芳子さんのドキュメンタリーで

すが、クランクイン直後に福島原発事故が発生。

もともと「放射能を海に流してはいけない」と六ヶ所村再処理工場に反対して

いた辰巳さん、ショックを受けながらも「どうやってこれからの時代を生き抜

くか」をスープ教室の生徒に教える場面から映画はスタートします。

被災地で保育園を流された子どもたち、緩和ケア病棟の患者さんへのスープ・

サービスのシーンの美しさ。

そして、ハンセン病で70年隔離された生活を送る宮崎かづえさんとの交流の

場面は圧巻です。

 

「世界が食べられなくなる日」が捉えるのは二つの核汚染。

「いったん汚染されたら取り返しがつかない」遺伝子組み換えと放射能の危険

性を、事実を重ねて訴えていきます。

そしてカメラは福島へ、祝島へ。

遺伝子組み換え、食の危機を捉えた映画は他にもありますが、「核」と重ねて

捉えたこの作品の深さは群を抜いています。 

大企業の利権にどう抗していくか、暗澹たる思いの底から、人への深い信頼と

希望が立ち上がる2作品。傑作です。        前田せつ子

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« OJONCO館へのお誘い | トップ | 投稿 映画「天のしずく」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国立市」カテゴリの最新記事