すでに報道等でご存じかと思いますが、福島から避難している方々が困難な生活を強いられ、身も心も傷ついて、将来も見えないまま、混沌とした日常を過ごされていることが心痛みます。話が飛びますが、11月16日国立の佐藤市長が、執務しながらのがんの闘病生活の末亡くなられました。種まきネットの活動も応援して下さり、マイノリティの人権を守る姿勢を貫いた市長でした。佐藤市長の最後の言葉、「平和市長会での発言」が告別式で披露されました。その中に「日常の連続こそ人類の争いを回避する唯一の手段である」という一節があります。日常から福島を想う気持ちを持ち続けたいと思います。2月にシンポジウムを開きたいと思っています。またご案内します。
こんな狭い日本の中で、情報はとても偏っています。
子どもも大人も知らないですまされていること、そのためにしてしまうこと。
学んでいないためにしてしまうこと。
自分と他人を優劣で見てしまうこと。
福島原発事故から5年たった今、私たちはそこからまだまだ学び続けなければならない多くのことを抱えています。
ここで起きていることは、「福島」だからではない私たち自身が抱える日常の課題として、潜在しているものをあぶり出しているのだと思います。
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故佐藤国立市長の最後の言葉も載せます。
「平和・人権行政の使命」
平和・人権は普遍的な人類のテーマである。
私は 市民から選ばれた一為政者として
この壮大なテーマから逃避せず 未来に向け 挑戦する。
私は 平和と人権を尊重し これを声高に主張することで
自己に 責任と義務を課さねばならない。
日常の連続こそ 人類の争いを回避する唯一の手段である。
私は すべての市民が地域で幸せに暮らせるよう
市民の命を守り抜く決意である。
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ご冥福をお祈りします